リンネの古書より

先日、カール・フォン・リンネ関係の古書を収集されているかたに見せていただいた、ある本のページです。ヨーロッパの古書の透かしについてのお話の中で見せていただいたページです。

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 ちょっと文字が見にくいので、こちらに書きます。

"Rags make paper,

 paper makes money,

 money makes banks,

 banks make oans,

  loans make beggars,

 beggars make rags"

 これもまたりんねだなぁ…と。

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【音楽】ピアノジャック

 びっくり顔のひといっぱいでした。

 駅のコンコースでのCDショップ主宰のライブで、”Pia-no-jaC”(ピアノジャック)を堪能してまいりました。

 ピアノとカホンのこの2人組。知人に以前CDを聴かせてもらってとても記憶に残っていました。昨日所用ででかけたときに、ライブの準備中のところにいきあい、この2人組の演奏が午後にあることを知りました。

 うーん…。時間ぎりぎり。だけれど聴いてみたい。見てみたい♪。

 そんな想いをおさえきれずに、ひとだかりの山の中にもぐり込んでまいりました。

 想像以上に素晴らしくて、ちょっと恥ずかしかったけれど、気がつけばまわりの若いかたがたと一緒に手拍子してしまっておりました。クラシックやデイズニーの曲をアレンジした音楽は、新鮮な感覚。アドリブ、パフォーマンスも見事で、本当に楽しませていただきました。駅のコンコースから見えるモノレールのホームにいる人なども、きっとびっくりされただろうなぁと思います。

 この二人組の名前は、上から読んだらピアノ…。下から読んだらカホン(Cajon)という二人の楽器に由来してつけられたものとか。あまりに楽しかったので、DVDを買って帰りました。駅のコンコースでこんなライブを聴けるなんてとてもラッキーな日曜日♪でした。

 

 

 …ちなみにこのピアノの人。子どものころにいわゆる普通のピアノレッスンはいやでピアノをやめてしまったけれど、そのあと自分流で腕を磨かれたとか。凄いテクニックでした。クラシックをじっくり作曲者の想いを斟酌しながら表現するのもまた素晴らしいと思うのですが、この自由なのびやかさは、あのバイエル、ソナチネ、ハノンの呪縛からの解放の証であると思いました。

 わぉ☆… にこにこしながらご機嫌で帰りました。

 

 

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【観劇】闇に咲く花

 こまつ座の「闇に咲く花」を鑑賞しました。

 終戦後の東京・神田。愛嬌稲荷神社の神主さんは、近くに住む戦争未亡人5人に、お面づくり工房の作業から、ヤミ米の買い出しまで手伝ってもらいながら神社を維持していました。

 しかし、ヤミ米を取り扱うのも大変です。警察の取り締まりの目もくぐりそこなったりします。苦し紛れ?におみくじなども作りましたが、これがなぜかよく当たる…。そんな昭和22年の夏、戦死したはずの一人息子が、突然生還したのです。職業野球のエースだった彼は、戦争中に記憶をなくしていて、収容所で記憶を取り戻して帰還することができたのですが…。

 というストーリーでした。井上ひさし氏の脚本は秀逸でした。あの時代のことで、忘れてはいけないことがいろいろとあるのだ。それが、心豊かな笑いの中で、あらためて気がつかされました。

 キャストのみなさんもとても素晴らしかったです。また、ずーっと、最初から最後まで、“神社の森にきている謎の放浪のギタリスト?”が、ギターでBGMをかもしだすのですが、そのギターが生演奏がとても素晴らしく、それを聴いているだけでもまた味わいがあり、あっというまの2時間半でした。

 実は、あるかたから、井上ひさしさんの作品を勧められて、つい昨日、買ったばかりでした。次の、次…に読む予定なのですが、ぱらぱらとめくってみてとても楽しみになっている本です。井上ひさしさんというと、ずーっと昔、小学校高学年?くらいのころに”ブンとフン””モッキンポット神父の後始末””ドン松五郎の生活”…という3作を、あるかたからプレゼントされて、それが”とても面白かった”ということで、忘れられない作家です。その後も、いろいろと読みたいタイトルの本があったのですが、ここまで読む機会がないままにきてしまったので、これを機に、また手にとってみたいと思います。

 人間をまっすぐに見つめる目とその先にすべてを包みこむようなあたたかさが、確かにそこにある…そんな作家さんに思えるのです。

 上記3作は、もう手元にないのですが、また、もう一度買ってみたいとも思いました。特に、モッキンポット神父は、とても懐かしいです。

 そんな懐かしさとも出会え、またギターの奏でる世界に惹かれた、心によい休日になりました。

 …以下、思い出の中の三部作です。どれも抱腹絶倒?それでいて、ふみゅと感じるところのあるユーモア小説です。

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【観劇】さんしょう大夫

 前進座による公演、「さんしょう大夫ー説経節よりー」を鑑賞。

 嘉穂劇場という、http://www.kahogekijyo.com/ ”江戸時代の歌舞伎様式を伝える芝居小屋”に、ぜひ一度行ってみたかったのです。数年前の水害で大きな被害が出たときに、多くの俳優さんたちからの支援で復活したエピソードを、ニュースでもよく聞いていましたので。

 演劇好きの知人に誘われ、連れていってもらいました。まず、劇場の外観にびっくり。それから、中にびっくり。升席におざぶとん。劇場内の風情はすっぽり、”座長大会”です。…といっても、座長大会なるものもそういうお芝居も見たことがないので、井上ひさしさんの本で読んだりしたイメージだけなのですが。

 本当に演劇が好きなのだなぁ…と感じられる皆さんでいっぱいで、とてもあたたかさのあるよい雰囲気の中で、開演。いきなり説経節が唱えられ始め、舞台正面には、その字がうかびあがりました。劇場の左右の廊下との区切りの戸も、みごとに照明で活かされていて、舞台の上だけでなく、劇場内全体が”その世界”であることに、まず素人はびっくり。

 物語の大筋は、だまされて人買いに売られた、高貴の生まれの姉弟(安寿と厨子王)が、苦労を重ねていき、やがて一人は逃げることができ… というものです。

 子供のころの絵本からおなじみで、十分に知っているはずのストーリーなのに、一瞬たりとも気がぬけるところはなく、途中のお休みをはさんで、最後までいっきに見てしまいました。とても力のある作品だったと思います。

 芝居をされておられるかた全員で、説経節をとなえられ、音楽も舞台上で皆さんが分担してされる…ということで、音による表現もとてもみごとでした。衣装の転換もおもしろく、音に衣装にと、出演されておいでの皆様はさぞお忙しいだろう…と思わずにはいられないほどでした。

 最後の挨拶のときには、花束のかわりに、お酒びんがプレゼントされていて、それにもまたびっくりしました。 映画館では、味わえない人と人とのコミュニケーション、劇場全体が活かされる舞台… まさに、ナマの良さだと思いました。連れて行ってくださった知人から、いろいろと市民劇場のシステムなどを教えていただきましたが、そのかたの熱さがまた素敵でした。年に数回の公演。その場所、その時間は、他のすべてのことを忘れて没頭できる…その魅力が伝わってきました。

 ほぉぉぉ、うわぁぁぁ、へぇぇぇぇ…

 貧弱なボキャブラリーでしか感想が書けない自分が情けないですが、とにもかくにも、魔法にかけられたような夜でした。

 観劇を終えて外に出ると、もう風は涼しくて。そろそろ春眠から続いた夏眠は終えるころだと感じました。今年の秋冬は、春夏にさぼったキリギリスライフのツケを払うべく、これからちゃんと動くことができたらいいな…と思いました。時間貧乏の秋の気配です。

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劇団四季:ライオンキング

 劇団四季の「ライオンキング」を観にでかけました。とてもよかったと周囲のかたがたが言われていたので、ぜひ一度は…と思っていました。もう、今年当地でこの公演は100回以上行われているのに、私がでかけた回の劇場内は満席でした。

 アフリカのサウンドと、たくさんの舞台上での動物たちの動きがとても素晴らしく、アフリカには行ったことがないのに、なんとなくそこの太陽を見たような気持になる舞台でした。

 ストーリーは、王さまに息子が生まれたために、王位継承権が第一位から第二位になってしまった王の弟が、自らが王位に就くために策略をめぐらし、王子を罠におびきだし、その王子を救うために王がなくなったときに、幼い王子に「おまえが父上を殺したことを、母上はどう思うか?」と問いつめて追放し、国の人には王子も死んだことにして自らが王位につきますが、やがてジャングルでよき仲間に助けられて成長した王子が、国を見限ってでた幼馴染の女性らに偶然会うことによって勇気づけられて…というものです。

 私はあまり舞台作品をみたことがないのですが、それでもなお、この舞台がとても緻密に考え抜かれて作られていると感じました。動物の表現方法がとても秀逸だと思いました。一番心に響いたのは、シンバを演じた瀧川響さんというかたの歌声でした。声にも相性というのがあるのかもしれません。私には、ぴぴぴっとくるものでした。

 また、アンサンブルのかたがたの歌声も力強いものでした。

 福岡シティ劇場での公演ということで、博多弁によるセリフもとても効果的におもしろく使われていました。東京、名古屋、大阪の舞台でもそれぞれにご当地言葉になるそうで、大阪、名古屋はなんとなくイメージできますが、果たして東京ではどんな言葉で??と思いました。

 思わずサントラを買ってきて、余韻にひたっております。シンプルに、アフリカを感じるリズムの曲になんとなく癒されました。CDのシンバの声もまた素敵でしたし、サントラには入っていない瀧川響さんの声をまた聴いてみたいなぁと思っています。

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【観劇】明石原人

 劇団民藝による「明石原人~ある夫婦の物語」を観てまいりました。

<物語> 考古学大好き青年の信夫が、恩師の直良音(なおら・おと)を明石に訪ねてきて、ひょんなことから11歳の年の差を越えて、二人は結婚することになります。(この事情にはちょっとびっくりだったのですが)

 生計は、妻が学校の教師をして支え、夫の信夫は、発掘三昧。そして、明石の海岸でやがて信夫は、旧石器時代の物と思われる人骨を発見するのです。「明石原人」という世紀の大発見かも?…となるのですが、信夫は小学校しか出ていなかったために、日本的な学歴社会の壁の前で理不尽な想いを抱えなければならなくなります。

 生まれたばかりの娘を連れて、音は親子3人で東京に移り住み、音は東京の女学校で教えて生計をささえ、信夫に本格的に考古学の勉強をさせます。それでもなお、さまざまな壁はあり、くじけそうになる信夫を11歳年上の妻、音が懸命に叱咤激励し、著名な大学教授とも話し、支えていこうとします。おりしも世は戦争にむかっていく時代。考古学の研究さえも、神代を否定する罪になるということで、ペンの矛先も世にあわせて曲げていくしかありません。そして肝心の人骨は東京大空襲で灰になってしまうのです。(あとのストーリーは未見のかたのために書かないでおきます)

<つれづれ>

  明石原人の化石を発掘した直良信夫とその妻の夫婦愛を描いた伝記ですが、夫婦の苦労話というだけでなく、大学というのはいかなるものなのか、真の研究とは?、政治がかかわってくるアカデミズムの世界とは?など、いろいろな問いかけがされているおはなしです。「大学」「学歴」に翻弄される、しかも当時の社会事情ではとても珍しかったに違いない(女性が生計を支え、かつ11歳も夫よりも年長)状況下の夫婦…。いったいどんな日々だったのか、そのあたりの空気をもう少し感じてみたくもありました。

  直良信夫氏は実在の人物で、このお話も事実にもとづくものだとのこと。小幡欣治氏による脚本がとてもバランスがよく、すーっと心に入ってくるおはなしになっていました。舞台はシンプルで無駄が無く、演じたみなさんも、それぞれに役にあっていました。観劇の経験はあまりないのですが、自然体であると全編に感じました。疲れることもなく、まとまりがよく、好感が持てました。“女性が強く、そして元気”…それを強く感じる内容でもありました。

 明石原人にかかわることをもっと知ってみたくなり、インターネットで検索してみました。またいつか本も手にしてみたいと思います。

 演劇はナマモノなので、たとえば映画のご紹介のように、DVDで~とも申し上げられませんが、もしお近くで機会がございましたらとおすすめいたします。

 

 

 

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スウェーデン(2)タン・ドゥン公演

 ストックホルムについたのは、家を出てちょうど24時間後。アーランダ空港に着く前の機内アナウンスでは、気温はマイナス5度。シートベルト着用のサインが消えた機内では、まわりのひとが一斉に防寒着を着始めておりました。さながらスキー場で着るようなダウンジャケットとロングブーツの人が多く、カシミアとはいえペラペラのコートのヤポンスク(日本人)は、私だけ?…状態でした。

 到着時間は夜の10時40分。知人が空港まで迎えに来てくてれていて、宿泊先まで送ってくれました。…「機内でろくなものを食べていないでしょう?部屋でこれでも食べてゆっくり休んでください」と、なんと、寿司折を差し入れてくれてびっくりしました。日本人の板前さんがしているというお店のもので、とてもおいしかったです。その後、爆睡。

 翌日は少し用事を片づけたあとは少し休んで、夜はストックホルムのコンサートホールへ。ここは、毎年12月にノーベル賞の授賞式が行われるところです。そこで、ちょうど、映画グリーン・ディステニィやHEROの音楽を担当して、グラミー賞なども受賞しているタン・ドゥン氏による舞台があっていて、知人がそのチケットを取っていてくれました。

 …演目は、オリジナルのオペラで、古代日本の”Tea”にまつわるお話でした。セリフ(歌詞)は英語で、バックにその英語が字幕で出るので、わかりやすかったです。

 ボールに張った水や、天井から下げられた、ピンと貼られた紙を使って、さまざまな音を出していて、視覚的にも聴覚的にもおもしろかったです。ロイヤルフィルのオーケストラの人が、スコアを使ってまたそれに加えて音をだし…。独創的なおもしろさがありました。

 アンコールでは、タン・ドゥン氏も登場。盛大な拍手が続きました。

 幕間で、日本だったら、幕の内?を食べるのかもしれませんが、おいしいコーヒーとケーキでほっと一息。よい夜でした。

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赤い滝… 白川義員写真展

 一昨日のことになりますが、白川義員氏の写真展にでかけてきました。今回のテーマは滝です。世界百選の滝の写真の数々を堪能してまいりました。

 写真の傾向としては、日の出の時間がお好き(な気がする…これまでの作品から・・・)な白川氏らしく、赤い光線を生かした作品が多かった気がするのですが、私は、やはり滝は水色…の先入観から逃れられずにいました。

 数日間、テントをはってシャッターチャンスを狙われてのものや、ヘリコプターなどからの空撮など、”その一瞬”、”そのアングル”への飽くなき追求も、相変わらずで、白川氏らしい作品展だったと思います。

 おもしろかったのは、それぞれの大陸の特徴や癖?が、滝の水しぶきの背景の岩や緑に、心なしかよく反映されているということ。それから、見てみたかったのが、白川氏は、100選の滝の中では、たぶん一番(?)お気にめさないナイアガラの滝の、その周囲に林立する人造物も共にある写真…でした。人造物が一切入っていない滝の写真ばかりの展覧会であとでじわーっと思うと、不思議な気がしてしかたありませんでした。

 “自然”というのはいったいどういうものなのか…。いつも、白川氏の作品を見るたびに考えさせられます。

 今日は、自然史・歴史博物館へ。ここではまた別の視点から、自然とは何かと考えさせられました。とても濃厚な時間でした。

 …展示物の恐竜たちと久々に長時間にらめっこしていましたら、無性に”ジュラシックパーク”が見たくなり、帰路にレンタルショップに寄ったのですが、レンタルできずに残念です。映画というよりも、マイケル・クライトンの原作を読みなおしてみたくなりました。

 あれやこれやで過ぎる連休。明日はやっとひと息。読みかけの、「劇場」(モーム作)が読めるとよいのですが。

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