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【映画】未来を生きる君たちへ

 デンマークを舞台に、二人の少年とその親のことを描いた映画、「未来を生きる君たちへ」を、レンタルDVDで鑑賞しました。前回書いた、「神々と男たち」と前後して見た作品ですが、これもまた素晴らしい作品でした。

 少年Aは、父親はアフリカで貧しいひとたちの治療にあたる医師で、父親が時に帰国するのがとても楽しみ。でも、母親(やはり医師)と父親は別居中。学校では友だちにいじめられています。

 少年Bは、母を亡くしたばかりで、少年Aがいる学校に転校してくるのですが、転校早々、Bとは隣の席になり、そのBをいじめている少年たちをやっつけ返します。それからがいろいろと問題に発展していくのですが、少年二人とその親と、そしてアフリカの地での妊婦のおなかをいたずらに引き裂く悪党と、デンマークでの学校での本音と建て前的なものが、淡々としたタッチの中でも丁寧に描かれていて、およそ1本の映画でこれだけのものを込められるなんて…と、その質の素晴らしさにびっくりしました。

 本当に映画らしい映画を見た気がしました。 これも神様からの休暇?のおかげ?でしょうか。

 ネットでこの作品のことを少し調べていますと、原題は”復讐”という意味だそうです。この映画の邦題にはそれはふさわしくないかもしれませんが、かといって、今の邦題では、この映画の持つメッセージ性をカバーしきれない気もして、かといってではどんな題ならばよいのかしらと思っても案がうかばない、深い作品でした。秋の一作としておすすめします。

 映画の中には、子どもの世界だけでない、大人の世界もよく描かれていましたし、北欧諸国の間のそれぞれの国の意識?のようなものも見え隠れして、興味深いものでした。(コミック…”ヘタリア”で読むようなところも…) それに、アフリカの地の状況がでていたからでしょうか。帚木蓬生氏の”アフリカの蹄”なども思いだしました。 デンマーク人の医師を演じている俳優さん… しぶくて自然体で素敵でした。そんなことこんなこと、あれこれ。

 … その昔、すごくしんどかったときに、ひょんなことから出会った”レッドオクトーバーを追え!”と”ニューシネマパラダイス”を見て、映画ってなんてよいものだろうかと思った記憶があります。また、さらにその後、長いトンネルの後で”ノッティングヒルの恋人”を見て、また映画を見たい!と思ったこと…。そんな転機と同じように、今回の2本の作品(神々と男たち、そして、未来を生きる君たちへ)に出会えたことが、なんだかまた自分を映画の世界にむけるきっかけになりそうな気がしています。

  … ふーっ。大きく深呼吸の秋です。

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コメント

ピーちゃんの身元引受人さん、コメントありがとうございます。ニューシネマパラダイスがお好きとのことで、同じですね。あの映画のいろいろなシーンをよく思いだします。また、99日目でやめた兵士の理由… 最初みたときからずっとよくわからなくて、なぜだろう?と思っていたのですが、今回のコメントを拝読して、なんだかすとんとふにおちました。そうなのですね…。それだととても納得がいきます。そしてそれを思うとまたいっそうこの映画が好きになりました。音楽もよかったですね。私は、最後の試写室での監督の表情も忘れられません。映画が心にすーっととびこんでくるときって、あるのだなぁと思います。またみてみようと思います。

投稿: 管理人ぴょん | 2012年10月26日 (金) 15時12分

ニューシネマパラダイス、僕も大好きな映画です。
あの中で、アルフレードはトトにいろいろと大事なことを教えていたように感じました。
たとえば99日間王女を待ち続けた兵士。
あと一日いたら王女と結婚できたかも知れないけれど、最後の日に去ることにより兵士は逆に「王女は自分を待っていた」と思い続けられたのでしょう。
兵士の話をすることにより、トトにこの田舎町に居続けてはならない、ということをアルフレードは示唆したのかも知れません。
いい映画。
音楽も最高。

投稿: ピーちゃんの身元引受人 | 2012年10月26日 (金) 09時49分

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