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【映画】神々と男たち

 久々に、これはご紹介したいという映画にめぐりあいました。

 「神々と男たち」という、アルジェリアでイスラム教徒による拉致されたキリスト教の修道士たちの実話をもとに作られたフランス映画です。フランスでは大ヒットした作品だそうですが、なんの予備知識もなく見まして、「!」となりました。

 … 映画はずっと、アルジェリアでの修道士たちの日常を淡々と描いていきます。アクション映画などに慣れているともしかしたら退屈?かもしれない長さで続きますが、ひとつひとつの場面がとても丁寧に、大切に描かれていて、その良質さは映画全編を通してのものです。そして、修道士たちは、危険のあるこの地を離れてフランスへ帰るかどうかという選択の必要に直面するのですが、そのときの修道士たちのミーティング?でのそれぞれの意見の表出はみごとです。そしてそこから、また彼らがそれぞれどんなふうに考え、考え直し、そして最終的な決断に至るのかが、丁寧に描かれています。

 映画の中での音楽は、修道士たちが歌う讃美歌がメインです。それはそれは美しく、音痴な私は、(あ… 私では修道女になれない… )と思わず思ってしまったほどです。そして、そんな音楽の中で、ただひとつだけ別の音楽が流れるシーンがあるのです。チャイコフスキーの”白鳥の湖”です。修道士たちの”最後の晩餐”といえるシーンで、ある修道士がこのテープ?をかけるのですが、この曲が流れるシーンは本当に素晴らしいです。ひとりひとりの修道士の表情に浮かぶなんともいえない穏やかなものは、悩み、考え抜いて達した結論があるからだとも思えるのですが、その目に光るものもあり、穏やかな微笑みに強さも感じ…。本当にぜひ見てくださいとしか言えないシーンです。また、眼鏡のくもり…など、実に細かいところまで監督が気を配っている…本当にはっとさせられるシーンでした。修道士の世界、白と黒との世界の中に、一点、鮮やかな赤い点をみたように思えて、その赤い点に象徴される”人”という原点を感じずにはいられませんでした。 

 絵画を見ていると、そのひとつひとつの部分にどんなことが込められているかよくわかることがありますが、この映画は、まさにそんなふうに丁寧に大切に作られていると思いました。

 そしてクライマックス…。そこでもまた修道士たちが、ひとりひとり、彼ららしく行動します。この映画のタイトルが、”神々と男たち”という複数形である意味がよくわかりました。本来ならば、イスラム教もキリスト教も一神教なので”神”と単数であるべきなのに、それが複数になっていること、それから”男たち”も複数になっていること。… 邦題には時には首をかしげてしまいますが、今回のこのタイトルは含みのあるよいタイトルだと思いました。(あ、原題… ノーチェックです。フランス語、わかりませんし…)

 この映画で、アーメンとインシャラーがともに唱えられる(書かれる)シーンがありましたが、自分の信仰している宗教と、自分の信仰とは違う宗教への敬意を感じ、そんなところにもうたれました。 

 … 夏のキリギリスライフのために、ある程度想定はしていたとはいえ、この10月のあわただしさは想定以上でした。実はまだ、旅の間に届いて封もあけていないDMほか急がない単なる通知系郵便物が、どっさり袋に入ったままというようなありさまです。(このブログを書いているあいだに封をあければよいのですが(^_^;)… それはそれ。これはこれ…)

 とうとうからだのほうがねをあげたようで、頭痛と発熱でダウンし、さらに翌日、左のわきがとても痛くなって何もできなくなった日に、この映画を見ました。(その直前に、せめて週1本の映画と少しの読書タイムは取り戻したい…と思ってレンタルしてきたばかりでした。) 最近、つくづく思うのが、週に一度、強制的?にお休みをとる”安息日”は神様からの知恵かも?ということです。

 秋は、本当にあれこれで、一年で一番いろいろ行事などがある季節。特に土日もダブルブッキング状態になることがままあるのですが、土日は無理でもどこかでちゃんと、なーにもしない時間をとらないと…と、思いました。しないといけないことがあると、ついそちらをしてしまうので、熱がでるとか、どこか痛いとかの状態を神様がプレゼントしてくれるのかもしれません。… 病気は神様からの休暇プレゼント♪… と誰かに以前いわれたことを思いだしました。そんな休暇にこんな神々と男たち…の映画にであえて、本当によかったです。

 ちなみに息をするのも痛くて、動かすとまた痛くて、いきなりの原因不明の痛みに、ひぃはぁしていたとき…もしかしてまた肋骨を折った?…でも転んでいないし…?と思ったのですが、薬をぬって、安静にしていますと2日ほどでずいぶん楽になりました。ほっ…。バスタブ怖い症でした!?

 さて、安息日も終わったし、その間にまたしないといけないことがたまったので、またたっくるの日々です…。

 大好きな季節でもありますので、次の安息日?まで、走りましょう…。とりあえずは食欲の秋を走っています♪ ん?

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