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【ドレスデン】街角の音楽(2)

 路上ライブは、いろいろな人がしていました。前回の記事に書いた子供のギター弾きさんは次の写真です。

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 また、アコーディオンと歌によるロシアっぽいパフォーマンスつきの方々もいました。

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 …ちなみに写真を撮るときは一応、お礼?としてコインを…。

 そして、どこからかビバルディの四季”冬”が流れてくるのを聴きつけて、行ってみますと、2人組が演奏をしていて、そのうち一人が、”自分たちのCDを買ってくれませんか?”ともってきました。1枚12ユーロ。ジャケットはいかにも自分たちでプリントアウトしたもので、CDも自分たちで録音して制作したものだとわかりました。うーん…。12ユーロ。…。でも、そのCDの曲目をざっとみますと、私が好きな曲ばかりなのです。

 しかも今、まさに聴いている演奏は、とても素直で澄んだ響きで私好みです。どうしようかなぁ…と、もう7割くらいは心が買うほうに動いていると

 「ぼくたちベラルーシから来ているのです。」

 と。なんとなく二人をみていますと、このところ気に入っている2チェロズ…もどきさんに見えてきまして(…容姿は違いましたが…)うーん、将来彼らのようになる?… とふっとそのふたりの未来を応援したくなりまして、「じゃぁ、買いますね」と言いました。すると、その人は、もう一枚別のCDを出してきて2枚で20ユーロにしますよと。

 さすがにそこまでは…と思い、1枚だけ12ユーロで買って帰りました。ちなみに、今回の旅で自分用に買ったものは、このCDと、もう一枚別のところで買ったCD(どちらも軽い)と、博物館2か所の図録2冊(とても重い…)です。毎回、なんとなくそんな感じで。

 … 帰国しまして、最初の3日間は目がまわるような時間で、4日目にやっと聴いてみました…。すると… すごくよいのです! 少なくとも私は気に入りました。ああ、これならばもう一枚も買っておけばよかったと思いました。路上ライブCD… あなどれません。CDの中の紙には、二人の名前や組むことになったいきさつとか、元どこでどうしていたかなどが書かれていました。 ある交響楽団でソリストをしていたと書かれていたので、ネットで調べてみたのですが、その交響楽団の名前は微妙に違うし(原語を英語になおした時点で変わってくるのかもしれません。)ふたりのことを知っていくこともできませんでした。だから、どう判断したらよいのかはわかりませんが、それでもとにかくCDは私好みというか、あの路上でのパフォーマンスとしておさえるべき点をすべておさえているといるものでした。

 今回、いろいろな路上ライブをみていて、お客さんがたくさん立ち止まって、お金をいれていっている…成功している、素敵な演奏家はどういうふうにしているか… ということを私的見解でまとめますと次のように思えました。

 (1)一般的によく知られている、いわゆる有名な曲を演奏する。(自分の好みよりもそちらを優先)

 (2)自分の解釈で演奏するよりもとにかく、とても無難に、ストレートに演奏する。(とおりすかりのお客さんの心にストレートにとどきやすい)

 (3)その街にあった曲を、あった楽器で演奏する。(尺八や琴はどんなに上手なかたの演奏でもあの街にはあわないと思いました。)たとえば、宮殿をでたところにトランペットで”威風堂々”を演奏している人がいて、思わずなんとあっているのだろう!と思いました。

 (4)お客さんが立ち止まり、聴くのはせいぜい1曲か2曲。だから、有名な曲で、静かな曲と、技巧を凝らしたアップテンポ(すごい演奏と思わせる曲)を交互にいれる。

 …ということで、これらを満たしていた未来の2チェロズ?はみごとでした。今、夜の散歩中にiPod-nanoで聴いているのは2チェロズのこちらでも紹介させていただいたCDの中のある曲ばかりなのですが、今度はこの街角ライブのものにしようかなぁと考えたりしています。演奏に変な癖がなくて疲れない… のです。

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 このおふたりが成功しますように!

 ところで、実はこのところずっと思っていたことが、何か楽器を習ってみたいということでした。理由は、指を動かしてぼけ防止…というのと(本当に)、あとあまりに趣味がないので、何か趣味を…と思ったからですが、では何の楽器を…となるとどれも二の足を踏んで、企画だおれでした。自分が何のために練習するのか…が漠然としていたからかもしれないのですが。

 今回の旅を終えて、CDを聴きながらふっと思ったことは… そうだ… 10年習ってなにかものになるとするならば、”ストリートで1ユーロもらう”… 10年後ヨーロッパのどこかの街角に立って演奏して、1ユーロ入れてもらえるようになる・・ことを目標にするのはどうだろうと。 

 うん!… と、なんだか人生の目標?…は大げさですね… 練習の目標を見つけた気になりました。

 

 こんなとんでもない夢を描いてみたくなるのが、旅の余韻なのかもしれません。

 あのかたがたは生活がかかっている?と思うのですが、まさに実力次第…(コインをいれるかいれないかは本当にその場次第で)。演奏している人も聴く人も、お金を入れるひとそれぞれにその瞬間に想いがあるわけです。…腕一本で、見知らぬ人から1ユーロもらえるというのはすごいことだと思いました。

 でも、いざ”10年後にはヨーロッパの街角で何か楽器をもってストリートする♪”プランを考え始めると気になったのが、”あれは場所取りとか、みかじめだいとかいるのだろうか”とか”これって不法就労になるのかな”とか…。

 (そんなことを心配する前に、まず何を…と楽器を決めなくては話になりませんね。)

 でも、本当に、そこにプロ意識を感じた路上ライブから想起されることは多かったです。街角でもよい時間を過ごせました。いろいろなパフォーマンス(ここには写真をのせきれないほど…)が本当に楽しかったです。たくさんのストリートミュージシャンのかたに感謝です♪

 … 今回のお話で何が書きたかったかと申しますと、

人が集まる時期には、こういう路上ライブも増えるので、街歩きも楽しんで♪… ということです。ただ、いずこの土地でも、音楽に聞き惚れているあいだの持ち物にはご用心あれ♪… それくらい、時に惹きこまれることもあるということで♪

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コメント

山山さん、コメントありがとうございます。はい、誰も寝てはならぬ… トゥーランドットです♪…なんだかイナバウアーまで浮かんできそうです。
路上ライブというと、日本ではフォーク、ロック系?のイメージですが、こういうクラシックも本当に素敵でした。それなりのクオリティがないと、お客さんも集まってこない。シビアな世界だと思いました。
それから、路上ライブの成功法…から私が感じたことをみごとにくみとっていただいてありがとうございます。まさにそれを感じました。本当にきっとどんな道にしてもそうなのだと思います。その意味で、彼らはみごとなプロなのだと思いました。

投稿: 管理人ぴょん | 2012年10月15日 (月) 00時23分

"誰も寝てはならぬ"   トゥーランドット ですね。
路上ライブ 日本と違っていろんな年齢の人がいますね。
楽器もいろいろですね。
チェロとクラリネットなんか、日本じゃちょっと考えられない。

路上ライブの成功法?  なるほどと思いました。
独りよがりじゃ駄目って事ですよね。
言葉を換えて言えば共感してもらえるかと言うことでしょうか。
でもって、これは何に対してもいえることなんですよね。

投稿: 山山 | 2012年10月15日 (月) 00時10分

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