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【読書】ゴーガイ

 大きなことがどーんとあるわけでなく、かといって日々の小さなことでもなく、中くらいのことがいくつもいくつも重なって、しばし追われておりました。 中くらいのボールと中くらいのボールの隙間に小さなボールを効率よくつめていければ、どんどんすっきり片付いていくのでしょうけれど、その空隙を埋めるには中くらいのボールが大きくふくらんでしまい…。

 いろいろなことがあり、それらをふわっと抱えていたいために、最密充填することを放棄してしまった…というのでしょうか。そんな気持ちです。

 それにしても、まだまだ中くらいのボールがいくつかと、そしてそのあとにあいついで大きなボールがごろごろと転がってきます。ここまでボールが乱打してくることは自分の記憶の中ではなかったことで、ちょっと正直、とほうにくれてもいます。ひとつひとつ、打ち返していくしかないですね。

 

 …そんな中で、先日被災地をまわったということから、おすすめされて貸していただいていたコミックを、ようやく昨日から読むことができ、それが久々に心に沁みてじーんとくるものだったので、こちらに書き記しておきたいと思います。

 ”ゴーガイ”岩手チャグチャグ新聞社 (1~3号目) 飛鳥あるとさん作です。

 岩手のローカル新聞社の女性記者、坂東さとると、その上司で表情のない謎めいたイケメン?支局長小田原と、ひょんなことから、この二人に関わっていく妙に日本ツウなドイツ生まれの日本育ちの青年イヴァン・シュルツ…の3人が織りなす岩手模様です。

 岩手にまったく行かれたことも関わられたこともないかたには、もしかしてただ、ふーんと過ぎていくものかもしれないので、特にお勧めはいたしませんが、二回しか岩手に行ったことがないものの、一回目は盛岡から見た岩手山の雄姿と平泉の静謐な空気に感動し、二回目は被災地での数々の光景と、そこで知り合ったかたがたとのこと、ローカル列車から見た、イーハトーブの世界…とまさに感じるおだやかな風景が忘れられない自分には、たぶんたったそれだけの岩手体験でも十分に反応してしまったと思います。

 特に2号目、3号目は涙腺が…。

 一緒に、”美味しんぼ”の被災地編も貸していただいたのですが、うーん…わたしはゴーガイのほうがぴったりきました。

 岩手って、ローカルの新聞社がとてもしっかりしていると感じました。現地で買い求めた震災の時の様子を書いた写真集も素晴らしかったし、車窓からいろんな小さな町にもその新聞社の看板が駅の近くに見えて、本当にしっかり根を張っている地元のための新聞があるのだと。

 そんな新聞のことを勝手にイメージしながら読みました。コミックを読むのは本当にレアなのですが、よかったです。

 今、さまざまなボールころころの影響で、本当にほかの本は何も手につきません。読まなければいけない活字を追うことすら追いつかずで。 今は自分までがごろごろと転がっていっている気分です。どこでどんなふうに止まるのか見当がつきません。

 …そういえば、先日、交差点で青信号を渡ろうとしていた時に、ちょうど携帯に気がいってしまっていて、どたっとこけてしまいました。携帯を壊せない!と思ったもので、携帯をかばって、手の平とひざと顔に擦り傷…そして、両腕に筋肉痛…。交差点で信号待ちをしていた車の人から見ればさぞおかしなシーンだったでしょう。とほほ…。でも携帯は無事でした。よかった…。

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