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【読書】数学的にありえない

 ずっと鞄の中に入れていた本をようやく、連休で読み終わりました。  

 ”数学的にありえない”… です。

 ストーリーを書くのはもともと苦手ですし、この本は特にすごいスピードで走っていくのでとても私ではうまく表現できないのでパスしますが、 映画にたとえるならば、”レインマン”と”シュリ”が一緒になったような映画でした。…ふつうこの組み合わせはあり得ない気がします。 数字に関する特殊能力のある男性と、ものすごくばったばった倒していく強い女性が主人公で、話の内容は確率論を中心にした数学のトリビア+予知に関するもの。

 文庫本で上下巻にわかれていて、上巻の途中ではほんのちょっとだけペースを落としてしまいがちになるかもしれませんが、特に下巻はノンストップのアクション映画哲学付き。

 本の内容自体は、とてもおもしろいものの、特に”ものすごく、自分の心の中で忘れえぬ本”とまでは言えなかったのですが、巻末で作者がなぜこの本を書いたのか、作者はどういう人なのかを知ると、物語の見方が変わりました。 なんだか、じーん…。

 本を読んでいて、私が考えさせられたのは、”既知“感というものです。この本の主人公はものすごくそれがある人だけれど、この本の中に書かれているように、たぶん程度の差があるだけでそれなりに持っている人は多いわけで、たぶんその力は、正規分布…ではないかなと。私がその正規分布の中のどの位置にあるのかわからないのですが、たとえば、”むしの知らせ”とか”第六感”というものが確かに当たった記憶はあるので、きっと何もないことはないのでしょう。

 ただ、それがいつおこるのかなどの正確さはなく、いつかどこかでふっとそんなことがあるかも…程度で。この本に出てくるように、確率的に、94・27852%は…などといえるようなことはなく。もし自分にこの能力が十分にあれば、迷わずナンバーズを買いますが。

 

 第一、この本はなにげなく手に取って、ふらっと買ってしまったのですが、読み始めた直後に、あるニュースに接して、そのリンクにびっくりしたりもしました。(この本を読まれたかたならばおわかりになると思います。

  この本を読みながら、ふっと心に浮かんだシーンがあるのです。それが本当に将来起こるのかどうか、今は 46・2895634%くらいの確率でわかりませんが(←この数字、いい加減です)、それでも、そんな光景が浮かんだことがとても不思議でした。

 そのほか、この本ですごいと思ったのは、邦題のつけかたです。世の翻訳本にひどい邦題が多いなかで、このタイトルは珍しいほどに秀逸だと思いました。

 

 主人公が魅力的。ハイテンポな進行。さまざまな伏線。そして、知ったつもりになる薀蓄と哲学。 しばしを忘れて楽しむには第一級のエンターテイメント本かもしれません。

 この本を鞄の中に長くいれていたなんて、読者的にありえない。…かもです。

 

 

 昨日の映画といい、今朝読み終わったこの本といい、なんだかちょっと人並みに休日を過ごしている気分で♪  あれこれ仕事もせねばならないのですが、なんだか妖怪人間ベムの叫び・・・・が達成できた気持ちです。…ん?意味不明ですか? ちなみに私が何をどう叫んでも、ちっともムンクのような高値はつきませんね。たは…。

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