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2012年2月

【映画】ドラゴン・タトゥの女(ハリウッド編)

 …こちらで、何度も書いているスティーグ・ラーソン氏の”ミレニアム”。スウェーデンで制作された映画のことも何度も書いてきているのですが、今度はそれがハリウッド・リメイクということで、これは見なければ♪… と、本当に凄く久しぶりに、自分が選んだ自分だけで行く映画にでかけました。

 

 映画や本についてのあらすじはすみません。とばします。もしよろしければこのブログ内のバックナンバーの以下のページをご覧ください。

 http://ecoecomat.way-nifty.com/blog/2011/04/post-0a0f.html

 

 ハリウッド版… の映画の感想ですが、すでに原作とその最初のバージョンというのが刷り込まれているので、もしこれらを見ずして最初にこの映画だけを見たかたはどう思われるかというのがよくわかりません。 007の秘密兵器なしのスウェーデン版… とご覧になられるかもしれません。 というのも、オープニングの音楽と映像が、なんだかまさに007という気がしたからです。…正直、”えっ、この映画でこれは違うのでは?”…とひいてしまいました…。といってもこれも先入観があるからだと思うのですが。

 

 ハリウッド版もスウェーデンでロケがされていて、リスペッドの家も仕事場もスウェーデン版と同じく、スルッセンにあります。ランドマークとなる建物(ゴンドーレンというレストラン)ほかの光景があるので、すぐに”あ、あのあたり”とわかります。

 でも、なんというのか… まるで、テレビドラマで、たとえばハリウッドでロケをしているのに、NYの情景の絵を挟むことで、そこがNYのようにみせる作品を見ているように、”そこがストックホルム”だとはわかるけれど、その空気が感じられない気がしました。街中でカメラをまわしている光景が少ないからかもしれません。

 ただ、建物の中の雰囲気、家具(いわゆる北欧のインテリアといわれるもの)、オフィスの感覚などは、北欧のものと感じました。

 

 キャスティングは好き好きもあると思いますので、なんともいえません。ダニエル・クレイグさんは、歴代のジェームズ・ボンドの中で一番好きな俳優さんなので、そのかたが主演というのは嬉しいのですが、スウェーデンの電車の中などで見かける最大公約数的なスウェーデンの人とは雰囲気も違いました。 (私の中で、一番公約数的なスウェーデン人?は、ジャッカルの日…の最後のほうで、ジャッカルが変そうして扮するスウェーデン人の教師です) リスペット役の女優さんも、スウェーデン版のほうが、タイトルにあるドラゴン・タトゥすごかった気がします。そのほか、ミハエルの家族の出し方他、いろいろと違いを感じました。ハリウッド版でよかったのは、ミステリーの謎解きを見せていく描写だと思いました。

 

 携帯電話の着信音ほかの小さな差異はともかくとして(←本当は気になったのですが)、一番気になったのは、リスペットとミハエルが信頼を感じあっていくところでした。私は、この”信頼感”こそがこの作品のツボであると思うだけに、ここだけはこだわりたいと思いました。うまく表現できないのですが、もしも自分がリスペットだとしたら、スウェーデン版の世界に居たいと思いました。

 

 …と、たぶん赤ちゃんと一緒で、最初にみたものを親とか一番とか思ってしまうのでしょう。ということで、どうぞプレーンなところから、ハリウッド版を楽しんでいただけたらと思います。

 

 ひとつ、すごいなぁと思ったのは、エンドロールの最後に出てきた、ソニーのキャッチコピーです。”Make Believe” … この映画の主題にあまりにぴったりでした。 ちなみに、Believe とtrustは、訳すと同じ”信頼”でも、意味が違うとききました。

 リスペットとミハエルは、trustのほうだと思ったりしたのですが。

 

 

 

 … このリスペットとミハエルのように、人と人との間に信頼ができていくときというのは、何よりも素敵な瞬間だと思います。人生の中でどれだけ、そんな瞬間をもてるのかわからないのですが、たとえ一時の錯覚かと思うにしても(この映画の中でも)、誰かとそんな信頼を持ちあえた時があるというのは素敵なことで、そんなときには、人は強くなれるのだと思います。

 この映画を見終わって、いろいろと思わずにいられませんでした。

 

 * 追記 * コメントのところでいただいていますが、この映画は R-15 どおり、あるいはR-18 という意見をいただいています。 こちらにも書かせていただきます。 お子様の鑑賞には十分、保護者の皆様のご配慮を。

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【読書】謎解きはディナーのあとで

 ひごろ、テレビにはご無沙汰なのですが、本屋さんで平積みになっていてきになっていたタイトルの本のドラマがあると知り、昨年末、知人に録画を頼んでいたものをまとめてみましたのがこのドラマです。

 なぜか刑事をしている超お嬢様の事件解決を、なんとも慇懃無礼?な執事が手伝う(?)というもので、事件の真相を執事が話すのがディナーのサービスをしているとき。そして、そのクライマックス?を語る前の決まり文句がこの作品のタイトルの言葉。

 

 ドラマではなぜか、このお嬢様と執事がとても好きになり、特に最終回の二人が、好きでした。執事の履歴、そしてこの二人の将来展望がとても気になる、シンプルに楽しめるドラマでした。

 

 原作の方も気になりましたので、手にとってみました。ミステリーとしましては、正直なところ、お口あんぐり?の動機や謎解きに驚きましたが、こんな楽しい本もあってよいのかもしれません。

 ディナーのあとに、とても軽いシャーベットをほんの少しさっぱりといただいた気分でございました。病み上がりのときにライトな感覚で読まれる本としてはよろしいのではございませんでしょうか。… と申しましても… 読まれるのは今しばしのちの某書店均一棚でのご購入でもよろしいかもしれません。おっと… こんなことは、財閥のお嬢様やその上司の自動車メーカー御曹司の世界とはかけはなれた庶民の世界のことではございますが。

 

 謎解きはディナーのあとで… と申しますよりも、謎解きはブレックファーストのまえで… という本でございました。

 

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