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欧の細道 <復興・再生の街で>

 

 世界最大のジグゾーパズル…と呼ばれた再生プログラムで建て直された教会をドレスデンで見てきました。聖母教会ともフラウエン教会ともよばれている教会です。

 

 歴史に疎い私は、ちらっと小耳にはさんだ程度の知識しかなかったのですが、ドイツのドレスデンという都市は、第二次世界大戦の終盤、1945年2月に、大空襲を受けて、一般市民の死傷者も多数で(死者数は3万とも15万ともいわれていて、正しくは”不明”というのだと思います。)、街の85%は破壊されたといわれています。宮殿も、教会も。

 

 そして、その後、旧東ドイツ時代は、復興資金なども不足していたのでしょう。空爆を受けたこの教会は、そのまま何も手をつけられずにがれきの山のままで放置されていたといいます。東西ドイツ統一後、ようやく復興計画が動き出し、悲惨な戦争の痕跡を風化させないためにも、できるだけかつてのままのピースを使って、教会の再興を試みたそうで、がれきの山の中のピースひとつひとつに番号がつけられ、コンピューターで管理され、再建時に利用されたそうです。

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 写真は、再建された教会と、その前に建つマルティン・ルターの銅像です。

 

 戦後いったいどれだけたっているのでしょう…。

 

 戦前戦後、いずれにたてられたかはわかりませんが、ドレスデンから、フライベルグという地方都市に列車でむかう沿線には、窓がやぶられたままに打ち捨てられているような建物がたくさんみられました。その打ち捨てられ方(数と雰囲気)にかなりショックを受けてしまいました。 が、たとえば昨日廃屋であったものが、今朝行ってみると、建て替えのために壊され始めている…などのシーンもまのあたりにして、再生を感じました。

 

 さまざまな復興のシーンを見ながら、思わずにいられなかったのは、東北のことです。戦災と天災という違いはありますが、ここに大きな先人がいると感じずにはいられませんでした。 本当に今、街のあちこちで復興がみられます。(遅すぎるのは、瞬間冷却のようになって凍結されていた年月が長すぎたからでしょう…)

 

 私は、高いところに登るのが好きで(まさに、○○ほど高いところが好き…)今回も、朝一番に、この教会のドームに登りました。

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 フィレンツェで、ドームに登ったときは、ここには百年たってきても何も変わらないだろう(それが素晴らしさ)と思いました。 バルセロナで、サグラダファミリアの塔に登ったときは、ここは、ゆっくりゆっくり変わっていく(作られていく)だろうと思いました。そして、このドレスデンのドームに登ったときには、ここはこれから急速に変わっていくだろうと思いました。眼下には大きな工事現場と、私が帰国してすぐにはじまる(とほほ…涙)、準備の進むクリスマスマーケットが見えました。どちらも大きな”希望”と感じました。

 

 

 きっと今頃は、明るいクリスマスマーケットの燈火とにぎわいが、街に満ちていることでしょう。 ドイツのほかの話題を書く前に、まずは…と、これを書かせていただきました。

 

 ドレスデン… とてもすごい街でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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