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【映画】阪急電車

 

 阪急電車という電車… いろいろと噂では聞いているのですが(車両が素敵だとか、沿線がよいとか)一度も乗ったことがありません。今回、”片道15分の奇跡”とサブタイトルのついた映画を見て、初めてその電車に乗った気持ちになりました。

 後輩に婚約者をとられた女性、凛として生き続ける初老の女性、恋人のDVで悩む大学生、進路に悩む高校生、学校でいじめにあっている小学生、派手な奥様付き合いに疲れ果てている主婦… さまざまな人がその電車の中で、同じ時間と空間をなにげなく過ごしています。普通であれば、たとえ同じ電車に乗り合わせたとしても声をかけることもない人たちに不思議な接点がおこり、そんなこんなの時間を電車が運んでいきます。

 

 なんとなく、とてもほっとする映画でした。

 真面目に一生懸命生きている人たちが、そのままに素敵に描かれているからでしょうか。はじかれてしまう人たちは、まさに”困った”人たち。

 ある意味では、勧善懲悪という、水戸黄門さま路線?を、やわらかにさりげなく描いた映画といえるでしょう。

 

 そして、この映画に力をもらえるところは、その”裁き”は、黄門さまやほかの人からふってくるものではなくて、”自分自身で”というところです。

 

 

 

 

 ”私のほうがずっときれいで、ずっと素敵なのに…” 

 よりによってなぜ後輩の女性に婚約者をとられてしまうの…?…

 婚約者とその後輩を前にして、”別れてあげる”条件として、あることを示した女性。その女性の、ある意味で奇異な姿を目にした孫のコメントをすくいあげ、その女性にさりげなく声をかける年配の女性が、この映画の、あえていうならばヒロイン?なのでしょうけれど、自分自身でなんらかの決断をした、この映画の登場人物さんたちは、すべて、ヒーロー、ヒロインでもある…。 

 

 恋をするのも、恋をやめるのも、泣くのをやめるのも、我慢するのも、すべて自分で決める… たとえいっぱい泣いたあとであっても。

 

 そんなふうに人が歩いていくための、やわらかで自然な応援歌のような映画でした。

 

 小さなエピソードのひとつひとつが秀逸で自然でした。細部までよく描かれていたと思います。白いドレスの女性が、そのドレスと、てもちの荷物をどのようにどうしていくかなども。レンタルDVDでまた見てみようと思います。

 

 

 久々に、機内上映ながら、往復で5本映画を見て、しばらく遠ざかっていた映画がまた近くなったと感じました。

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