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【映画】ミレニアム3 

いつも自己満足Selfishモードでしか書いていないのですが、いつもにも増して今日はそんなモードで本音で、映画”ミレニアム3”からのよしなしごとを。

<最初にさらっと説明を>

 ”ミレニアム”シリーズ3部作…は、スウェーデン発のベストセラー本とその映画化のシリーズです。

 ミレニアム1 ドラゴン・タトゥの女

 ミレニアム2 火と戯れる女

 ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士

…に分けられていますが、3部作全部でひとつの作品とみるほうがふさわしいでしょう。背中一面にドラゴンのいれずみをしたリスペット・サランドンの壮絶な人生と、ある記事の件ではめられて服役もした雑誌ミレニアムの記者ミハエルを中心に、ハイテンポでミステリアスなストーリーは進み、リスペットの生い立ちにからむ様々な事件の謎が解き明かされていくのが第三部です。

 残酷なシーンもありますし、すべての人におすすめできるというような作品ではありません。とてもテンポよく、伏線のはられかたも凄く、ミステリーファンにおすすめですが、かといって、私自身が、そんなにこの”事件”自体に惹かれていったかといえばそれもNOです。

 スウェーデンが舞台という珍しい(?)映画なので、スウェーデン好き、スウェーデンに思い出があるかたには、おすすめします。私自身も、以前にもここに書いたのですが、映画の中で鳴る携帯電話の着信音や、ストックホルムの駅や街の様子などに、反応せずにはいられませんでした。

 このブログ中のバックナンバーはこちらなのでよろしければご覧ください。

http://ecoecomat.way-nifty.com/blog/2010/12/post-a66d.html

http://ecoecomat.way-nifty.com/blog/2011/02/post-f3b4.html

 この作品は、以前、機内上映という劣悪(?)な環境で見たため、レンタルDVDでぜひ…と思っていたのですが、ずっと貸出し中(なにせマイナーなのかお店に1本しかなくて) で、ようやくこのたび見ることができました。

<映画の感想>

 …それで映画の感想としましては、とてもよく原作がまとめられていると感じました。映画を見る前に原作を読んでストーリーは知ってしまっていますし、舞台となっている地域の光景にも違和感がないので、こういう先入観がないかたには、どこまでどう思えるかはわからないのです。

 ただ、少なくとも、たとえばアカデミー賞を狙えるようなメジャー系の作品かというと決してそういう作品ではないと思います。…なぜかわからないのですが、マイナー感はぬぐえません。

 それでも、少なくとも、1部、2部までご覧になられたかたは、ぜひここまで…と思いますし、また、もし3部から…などと思われるかたにはぜひ、1部、2部を…と思わずにいられません。

<なぜにミハエルは素敵なのか>

… 決して韓流ドラマのスターのように若くなく、顔の肌艶は年齢を正直すぎるほどに表し、服装もかっこよくなく、007のようでも、キアヌさまのようでもなく、ちょっとおなかも…というミハエルに惹かれてしまう理由が(少なくとも私が惹かれてしまう)、この3作目まで見て、ようやくわかりました。

 それは、リスペットに同調してしまう視聴者にとって、そのリスペットが、危ういほどのバランスで、しかししっかりと自分自身の足で立ち生きているその様子をただそのままに尊重し、陰に日向に支え、なんともいえないよい距離感をキープしてくれるミハエルが素敵に思えてしまうのではないかと。

 彼には男性の尊大さなどみじんもありません。女性にへつらうことなど決してありません。しかし、女性に対してはやはりどこか優しさを感じます。そしてリスペットには、あくまでも同じ人間として敬意を払い、そして、深い愛情を抱いていることを感じます。

 決して近づきすぎず、決して離れすぎず。

 彼は、近づきすぎることの怖さも、遠ざかりすぎた後の困難もよく知っています。

 そんなミハエルに似合うのはまた、ことさらに甘えたり庇護を求めたりするタイプではなく、自分の足できちんと歩こうとしている人なのだと思います。長年、恋人関係にある人妻編集者の女性にしても、このリスペットにしても、そんなタイプであり、その自立と孤独を侵すことなく存在しあえるからこそ、彼らは素敵なのでしょう。

 そしてその緊張感が、このストーリー全体の良き緊張にもなっているのだと思います。 

 同じような波長で、相手の次の手を、”自分ならばこうする”…と見極め、そして結果的に相手はまさにそのとおりの行動をする。

 … そんな相手に巡り合えることは、人生の中ではもしかするとレア。そして、そんな存在がレアであると知りえるだけにまた、離れてしまいたくない想いも抱える。

 近づきすぎること自体の難しさも同じ波長をもつものとして自明のものとしあい、そんな想いさえも、また互いに読み取れてしまう…そんな二人の同調性がこのシリーズの最後の二人の言葉によく表れていました。

 …ラストの二人のシーン… それがまさにこの3部作の底流だと思いました。素晴らしいラストと感じました。

 <問題提起?>

 …波長が同じ人と、正反対の人… 自分自身の行動予測と相手の行動結果が一致する人と、予測不能の行動をとる人。 どちらとが、うまくいくのでしょう…。仕事上では?友人としては? さらに異性としては? 

 

<オマケ>

 … 携帯電話の着信音に、ぴぴっと反応してしまった話は以前に書きましたが、今回、映画を見て反応したのが、チョコレートです。”ミレニアム3”の中で、とても大事な小道具として、あるチョコレート(の箱)がでてくるのですが、このチョコレート…。スウェーデンにでかけると、誰かしら(毎回別の人)、おみやげにくださる、いわば定番チョコ?。

 ちょうど前回でかけたときにもらっていたものをまだ開封もぜず、とっていたので、思わず写真を撮りました。こちらにぺったんします。

2010_0411_184235imgp3539_2  

 これがどう使われたか…。 そのシーンを思うと、それにかかわったもう一人の男性のリスペットへの好意がわかります。その人も、素敵な人に違いなく…。

 素敵な男性 (人間性。あくまでも。眼福ではなく)を二人も見ることができたので、この映画は私にはマルです。あと、ミハエルみたいな人とずっと、ある距離感でかかわりあうことができる人生があるならば、それはきっと二重丸です。

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コメント

北のラッコさん、コメントありがとうございます。ミハエルは男性から見てもよい感じなのですね。わぉ☆…うれしいお言葉です。リスペットは、私にとっては自分ができないことをやれている強さに惹かれています。
ストックホルムの淡々としたところが好きですが、先日、うかがったアジアの強烈?なところもいつか行ってみたくなりました。人生、いろんなことがあったほうが楽しそうなので♪。これからもどうぞよろしくお願いいたします。

投稿: 管理人ぴょん | 2011年4月13日 (水) 17時36分

ミハエル・・・男からみてもいい感じです。チョコレートのシーンはもう一度見直してみようと思います。
リスペット・・・街中で行き合わせたら必ずよけて通ると思いますが、映画ではかわいく見えるのが不思議です。
ストックホルムは、一度しか行ったことありませんが、いろいろ思い出します。

投稿: 北のラッコ | 2011年4月13日 (水) 16時25分

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