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【映画】運命をわけたザイル2

 最近、山での遭難のニュースに遭遇することが増えてきた気がします。また救助に向かった人がまた遭難するケースもあります。

 何人かで山に登るとき、その中の一人がけがをしたとしたら…。状況がすべて変わってきてしまいます。助けを必要とする人。助けなければならない人。助けようとする人。

 一人一人が抱く気持ちは、非常に複雑でしょう。言葉に出せる想い、出せないこと。出せない想いに対して抱く想い。

 ヨーロッパアルプス、アイガー北壁を舞台にしたこの映画は、その言葉にならない想いをいっぱいに感じずにはいられませんでした。

 当時未踏だったアイガー北壁に挑んだ4人組。 ショートカットのルートで順調に登り始めた4人でしたが、やがて落石(落氷?)により一人が負傷したことから、状況が変わります。 状況をここで書くのは、これからご覧になられるかたのために割愛しますが、最後には、救援隊も向います。それでも、その救援隊ですら、地形や夜の到来などで、思うように助けられないのです。

 また、このアイガー北壁は登山列車がすぐそばを通り、近くにこのいったいの観光の拠点があることから、そこにいる人たちからも、その成否を見つめられ続けるという状況でもあります。

 そんな状況の中でのすべての人の気持ちが、語られ過ぎていないからこそ伝わってくる作品でした。映画としての成否はよくわかりませんが、少なくともこのドラマに引き寄せられ、いっきに見ました。

 山岳映画で忘れられないものとしては、Imaxの“エベレスト”がありますが、これも忘れられない作品になりそうです。

 

 アイガー北壁は、ずーっと昔、それこそ観光列車でむかったある駅から、見たはず…なのです。が、3月だったため、その見えるはずの窓から見えたのは、ただただ一面の白。何がないやらちっともわかりませんでした。親に連れられていって、自分ではどこをどうまわったのかもよく覚えていないもので、それがいったいどこの駅でのできごとだったかかも、わからないのですが。 ただただ、記憶の中に“真っ白”だけが強烈に残っていて、その記憶をおもうたびに、旅は、主体性をもってこそ、多くが何倍にも理解でき、記憶に残るのだと思わずにいられず、その想いゆえに、たとえ限られたところにしか行けなくても、今、一人でうろうろできるところを、うろうろしようとするのだと思います。 

 一人で。チームで。そして多くの人の手を借りて。

 日常のいろいろなシーンともリンクせずにはいられませんでした。

  

 

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