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【映画】オーケストラ

 … 知人に薦められて見てまいりました。 最後の12分だけでも見ごたえがあるから… と聞いてでかけたのですが、なんのなんの… いろいろな伏線もひかれて、人生の悲喜劇のさじ加減も利いた、時を忘れて見てしまう映画でした。

 ロシア・ボリショイ劇場で掃除の仕事をしている主人公アンドレイ(アレクセイ・グシュコブ)元天才指揮者。 掃除中にあるFAXを手にしたことから、ボリショイ楽団になりすまして、元の仲間とともにパリでの公演をすることを思い始めます。親友で元チェロ奏者、今は救急車の運転手をしているサーシャとともに計画を実現にこぎつけていき、フランスの人気ソリスト アンヌ・マリー・ジャケ(メラニー・ロラン)との共演をするはこびとなりました。

 ところが、元楽団員たちのパスポート、ビザのことから渡航費、まだパリでの夜のことまでさまざまな問題が持ち上がります。単に、”また演奏を…”というのではなくて、それぞれが抱える”パリに行きたい理由”…がそれにアクセントを上乗せしていきます。

 チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲をモチーフに描き、ラストは圧巻でした。

 かなり、都合よく事が運んでしまう感覚はいなめない(時間が限られているから、カットなのでしょう)作品でしたが、なんといっても、メラニー・ロランさんが素晴らしく(この映画で初めてこのかたを意識して、以後要チェック…)、また、主人公はじめ、多くのかたがたの表情がみごとでした。

 オーケストラというのは、こういうふうに人々の心がつながっていき、そして、こういうふうな状態になったときに素晴らしい演奏が示されるのだ…というのがとても心に響き、これまでに鑑賞した中で、やはり忘れられない盛り上がり?になった演奏会を思い出さずにはいられませんでした。

 演奏している皆さんの想いが、まさにひとつになる… そのキーワードがまた、この映画のストーリーのキーにもなるわけですが、私は途中までてっきり、かのかたが…(ネタばれ防止でごにょごにょ)… と思っておりました。

 あまりメジャーに上映されている映画ではないようですが、お近くで上映されているときには…とおすすめいたします。

 いろいろな意味で、美しい映画でした。

 …この映画で、笑いのモトになっているのは、ロシアの人が使うおかしなフランス語…ですが、私はとても笑えませんでした。私の英語は、英語ができる人が聞かれたらまさにこれよりももっとひどいはず(大汗)…でもよいのです。彼らと同じように、”一生懸命伝えよう”としたら、受け止めてくれるかたがたも、鬼ではなく、そのままに正しく解釈して、話をあわせてくださいますから☆ 発音が云々、RとLで云々、言い回しが云々… そんなことは、本当は人生の大事ではなくて、要は夢や願いを現実のものにすることが大事…だと思いました。

 実際、この前、スウェーデンでの会合では、いろいろな国からの方が来られていて、その多くのかたにとってその場での共通語である英語は”外国語”。… ”えいご漬け”できいていたような省略や(ちっともわからないままでした)や、時に英会話学校できくような発音は、まったくきくことがなく、アメリカの人も、イギリスの人も、オーストラリアの人も、カナダの人も、それぞれに…それぞれの言葉で話している感じでした。… みーんなにとって英語は外国語…という場では、たとえばこの映画のおかしなおかしなフランス語訳のようなことがたくさんおこっていてもお互い様♪… コミュニケーションとは何かを考えさせられました。…って、英語ができないもののひらきなおりかもですが♪

 

 

 

 

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