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2010年7月

動いたり止まったり~時計のおはなし

 ここ1カ月ほど、困っていることがあります。

 それは、動いたり止まったりすることです。腕時計が。

 入浴時以外、ほぼ一日24時間、一年365日、腕時計をしているので、(寝ている間も腕にしています。朝、メガネなしの状態では目覚まし時計をみることができませんから…)私にとって、腕時計はまさにからだの一部。それだけに質実剛健機能重視実用本位でメンテナンスも楽な国産で選んでいます。

 ところが、1か月ほど前から、それが、動いたり止まったりするようになりました。

 あれ?と思いますと、時間があっていません。でも動いてはいます。私が気がつかないうちに止まって、また気がつかないうちに動きだしているようです。

 でも、そんな状態では、“時計”としては機能しないわけです。

 ちょうどスウェーデンにでかける直前に起こってしまい、時計屋さんにとんでいきました。時計屋さん曰く、“これは磁気をおびているからこんなふうになるのです。メーカーに修理依頼して、磁気抜きをしてもらうこともできますが、多少時間がかかり、費用もかかり、また、それでもなお、その後ちゃんと動くかどうかはわかりません。”

 …とのこと。要は買い替えを薦められているわけです。出発前は体調不良もあって、そんな余裕はありません。とにもかくにも動くには動いています。いつどう止まるかはわかりませんが。そこで、とりあえず、空港で1500円のキーホルダー型の小さな時計だけ、念のために買っていき、携帯の時計とこれでなんとかなる…という体制ででかけました。

 ”今でしたら、電池交換不要タイプもたくさんでていますし、電波時計で時間をあわせることもありません”…と某メーカーのものを薦められるのですが、うーん…どれもデザインが好きになれません。

 国産の他のメーカーが、実は昔から好きで、そちらのものを…と思うのですが、好きなデザインのものは電池交換が必要ですし(←私はそれでもかまわないのですが、店員さんは強力に電池交換不要のものを薦められます)…なによりも、どこでどう磁気がまわりにあるかわからないので、磁気に対するプロテクトの強いものを…とお店の人にたずねますと、女性用ではそんなものはありませんと言われてしまいます。

 カタログを2社分もらって、見比べてみているのですが、どれも帯に短したすきに長し。

 時計って、案外、選ぶのが難しいですね。

 セカンドオピニオン…ではありませんが、他の時計屋さんも2つまわってみたところ、あるお店のかたが、いわゆる時計職人さん…で、古い手巻き時計も修理できるといわれるのです。

 … 実は、こんな時計トラブルのときには、他のちょっとおしゃれなタイプ??の時計か昔から使っている手巻きの時計に切り替えてしのいだりしています。こちらは、ねじを巻き忘れると止まってしまうのですが、ねじを巻きさえすれば、また動きます。動いたり、止まったり…でも、ぜんぜん意味が違います。

 いざというときに使っている手巻き時計以外にも、自分が持っている時計の中で一番好きな手巻きの時計(高校時代に買ってもらったものです)があり、、それはなんとなく時間があいにくくなっていてずっと使っていなかったので、修理にだしてみることにしました。

 修理代は正直なところ安くはないのですが、大好きな時計が蘇るのであれば♪… また、そんな職人さんの技で治していただけるうちに…と、お願いしました。その時計屋さんでは、磁気をおびた時計(以下磁気おび君)のほうもサービスで磁気抜きしてもらえることになりました。

 数日後。…手巻きのほうは見事に元気復活。 磁気おび君のほうも、とりあえず磁気はぬいたとのこと。

 うまくなおってさえいれば、新しい時計を買わずに済みます♪

 

  …

 

  …と願ったのですが、昨日になって、また磁気おび君が、動いたり止まったりはじめました。ああ、やっぱりだめなのですね。

 手巻きの時計は、ねじをまきさえすれば順調に動きますが、私の持っている手巻きちゃんはいずれも革バンド。夏には辛く、日々の酷使に耐えさせるのも、なんとなくしのびないので、やはり、質実剛健実用本位機能重視タイプを買うしかないかなと思っております。

 それにしても軟弱?な磁気おび君に比べて、手巻きちゃんたちのなんとたくましく美しいことか。

 時計屋さんで、中を見せてもらった時に、その中の美しさの違いにも驚きました。

 またそんな、機械式の時計を開けてみられた時の時計屋さんの表情も素敵でした。

 学生時代に使っていた古い時計ばかりですが、今でも使える手巻きの時計をしみじみと、なぜてしまいます。皆様の机の中にねむっている時計などございましたら、今が動かすチャンスかも…。

 

 結局、新しく買わねばならぬ気配たっぷりの質実剛健実用本位機能重視のイマドキ君の後継君選びと、手巻きちゃんたちの修理代で、とほほながらも、納得の出費?であります。

 動いたり、止まったり…。

 時計騒動の日々です。 

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【映画】ミレニアム・ドラゴン・タトゥーの女

 ここ1カ月、ずっと鞄に入れて持ち歩いている本があります。「ミレニアム」…というスウェーデンでベストセラーになった3部作です。 

 このシリーズがすごくおもしろいよと、スウェーデンの人から薦められていたのですが、なかなか読む機会も映画を見る機会もなく過ぎてしまい、日本語訳がでたのを機に、3部作の最初の部分“ドラゴン・タトゥーの女”を読んだのが、先月のスウェーデンへの旅の間でした。 

 すごくおもしろくていっきに惹かれたのですが、悲しいかな、やっと大きな課題が終わり、時間ができた♪と思ったら、またあれこれあれこれで、先がなかなか読めません。週末に3時半くらいまで読んで2部作目をやっと読み終わったのですが、今週はその後ほとんど読めずにいます。

 本についての感想はまた3部まで読み終わって書いていくつもりにしていまして、今回は、映画のほうの感想を。レンタル屋さんで新作DVDを借りるというのは私にしては異例?のことです。

 …実は、以前に、スウェーデンの人からおみやげにこのDVDをもらったのですが、リージョンコード2なのに、なぜか私のDVDプレーヤーでは再生できず、また、他のプレーヤーで再生させてもらったのですが、言語はスウェーデン語で、英語の字幕もないので、うーん…。これは日本語字幕のものをみてから、あとで雰囲気を楽しみなおしましょう… と思い、とりあえず日本語字幕のものをレンタルしました。

 ミステリーのあらすじを魅力的に書く能力をもちあわせていないため、きわめてシンプルにしか書けないのですが、雑誌「ミレニアム」のジャーナリスト、名探偵カッレくんこと、ミカエルが、非凡な才能を持つ謎の女性リスペットを雇って、とある大富豪から依頼された一族の女性の失踪事件(40年も前の…)を捜査する…というストーリーです。

 かなりの量のお話なのですが、映画はそれをよくコンパクトにまとめていました。舞台はスウェーデンで、その街にただよう雰囲気や、郊外の森、道…などの雰囲気もよくいかされていました。主演の女優さんがとてもインパクトがあるスタイルで、またその化粧がどんどんかわっていくさまで、表現されているものもあっておもしろかったです。

 ちょっとだけ、しんどい描写があるのですが、それでも原作に比べればまし…というか、ちゃんと不特定多数の世代の視聴者を、ある程度は考慮してしあげられていたと思います。”ベストセラーのミステリーを映画化するときのお手本”のような作られ方だったといえるかもしれません。

 原作を読まれずに映画だけをご覧になられても、、きっとおもしろくご覧になられると思うのですが、やはりさらに豊かな原作のほうが、さらにおすすめではあります。 リスペットの非凡なる才能、ミカエルの人間的な魅力は、本を読まれると詳しくでていますので、この映画をご覧になられたかたはぜひぜひ…と本をおすすめします。

 ちなみに、私はこの本にでてくるメインの二人のキャラがとても好きです。おもいきってこの女性のようなメイクやファッションにしてみようかなと思わず?思ったり…。でも、それにはまずスリムにならないといけませんが。

 黒い口紅…。はてさて…。

 外見はともかく、本当にこのキャラには惹かれています。

 

 … この原作本は、先月、スウェーデンにでかけたときに、成田~パリのフライトと、乗継便待ちのパリでの時間で読むことができました。 というのも、成田~パリ間で、システムトラブルで機内映画などが一切見ることができなかった(ゲームももちろん、機外映像も、フライト情報も…)ことによります。バッグの中の本にこれほど助けられた…と思った時間はありませんでした。さすがに12時間。帰りは爆睡にしても、行きはそのほとんどを起きてすごす時間帯のフライトですから。

 ただ、この何も機内エンターテイメントがなかったフライト…。航空会社のかたからは、飛行機を降りたところで、”ささやかなお詫びに”と、クーポン券かマイルをさしあげますという葉書をいただきました。 どれくらいマイルなどがもらえるかわからないので、乗客の皆さんは、500円かな。1000円かなと口々に言われていたのですが、先日送られてきたクーポン券を見てちょっとびっくり。

 機内上映を見ることができなかった時間はとても残念でしたが、結果的にこの本に熱中できましたし、しかもいただいたクーポン(これはその航空会社系のところでしか使えませんが)相当で、土地の映画館で、他の映画も見ることができます♪… 思わずにこにこになってしまいました

 本の三部作を読み終えてからいっきに、本と映画の感想を書こうと思ったのですが、どんどん時間ばかりが過ぎますので、とにもかくにも映画からご紹介までに。

 

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【映画】オーケストラ

 … 知人に薦められて見てまいりました。 最後の12分だけでも見ごたえがあるから… と聞いてでかけたのですが、なんのなんの… いろいろな伏線もひかれて、人生の悲喜劇のさじ加減も利いた、時を忘れて見てしまう映画でした。

 ロシア・ボリショイ劇場で掃除の仕事をしている主人公アンドレイ(アレクセイ・グシュコブ)元天才指揮者。 掃除中にあるFAXを手にしたことから、ボリショイ楽団になりすまして、元の仲間とともにパリでの公演をすることを思い始めます。親友で元チェロ奏者、今は救急車の運転手をしているサーシャとともに計画を実現にこぎつけていき、フランスの人気ソリスト アンヌ・マリー・ジャケ(メラニー・ロラン)との共演をするはこびとなりました。

 ところが、元楽団員たちのパスポート、ビザのことから渡航費、まだパリでの夜のことまでさまざまな問題が持ち上がります。単に、”また演奏を…”というのではなくて、それぞれが抱える”パリに行きたい理由”…がそれにアクセントを上乗せしていきます。

 チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲をモチーフに描き、ラストは圧巻でした。

 かなり、都合よく事が運んでしまう感覚はいなめない(時間が限られているから、カットなのでしょう)作品でしたが、なんといっても、メラニー・ロランさんが素晴らしく(この映画で初めてこのかたを意識して、以後要チェック…)、また、主人公はじめ、多くのかたがたの表情がみごとでした。

 オーケストラというのは、こういうふうに人々の心がつながっていき、そして、こういうふうな状態になったときに素晴らしい演奏が示されるのだ…というのがとても心に響き、これまでに鑑賞した中で、やはり忘れられない盛り上がり?になった演奏会を思い出さずにはいられませんでした。

 演奏している皆さんの想いが、まさにひとつになる… そのキーワードがまた、この映画のストーリーのキーにもなるわけですが、私は途中までてっきり、かのかたが…(ネタばれ防止でごにょごにょ)… と思っておりました。

 あまりメジャーに上映されている映画ではないようですが、お近くで上映されているときには…とおすすめいたします。

 いろいろな意味で、美しい映画でした。

 …この映画で、笑いのモトになっているのは、ロシアの人が使うおかしなフランス語…ですが、私はとても笑えませんでした。私の英語は、英語ができる人が聞かれたらまさにこれよりももっとひどいはず(大汗)…でもよいのです。彼らと同じように、”一生懸命伝えよう”としたら、受け止めてくれるかたがたも、鬼ではなく、そのままに正しく解釈して、話をあわせてくださいますから☆ 発音が云々、RとLで云々、言い回しが云々… そんなことは、本当は人生の大事ではなくて、要は夢や願いを現実のものにすることが大事…だと思いました。

 実際、この前、スウェーデンでの会合では、いろいろな国からの方が来られていて、その多くのかたにとってその場での共通語である英語は”外国語”。… ”えいご漬け”できいていたような省略や(ちっともわからないままでした)や、時に英会話学校できくような発音は、まったくきくことがなく、アメリカの人も、イギリスの人も、オーストラリアの人も、カナダの人も、それぞれに…それぞれの言葉で話している感じでした。… みーんなにとって英語は外国語…という場では、たとえばこの映画のおかしなおかしなフランス語訳のようなことがたくさんおこっていてもお互い様♪… コミュニケーションとは何かを考えさせられました。…って、英語ができないもののひらきなおりかもですが♪

 

 

 

 

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