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【読書】最後の授業

 自分があと半年でこの世界に別れを告げなければならなくて、特にまだ幼い子どもがいるとしたら…。

 精一杯、自分がそこにいた証と、まだいろいろ教えるには幼すぎる子どもに何かを書き残していきたいというのは、とても自然な気持ちだと思います。記憶の中で初めて読んだそういう本は、“飛鳥へ、そしてまだ見ぬ子へ”という井村さんというお医者さんが書き遺されたものでした。

 知人に薦められて、「最後の授業」という、カーネギーメロン大学のランディ・パウシュ教授の本を読んだときも、この本を思い出していました。

 この教授の場合は、自分が書き残すものに加えて、自分の最後の授業をそんな想いの結集したものとして子どもたちに残されました。その様子は、インターネットでも発信され、多くのかたがアクセスされたそうで、またDVDで購入することもできるとか。(DVDつきの本も発売されています)

 私は、紙媒体の本でしか知りえていないのですが、明るく前向きに、夢を抱いて、それを具現化していった教授の笑顔が浮かんでくるような本でした。なによりもそんなふうに夢を与えきったご両親の教育に敬服しています。パウシュ教授はインターネットの情報によりますと、最後の授業の約10カ月後に他界されたそうですが、少しでも長い時間、実際の3次元のそのままで、ご家族に時間と思い出を残してあげられたことでしょう。

 きっと100人いれば100の想いがあり、100の言葉があると思います。それを、こんなふうに形として残せる教授は、とてもその意味では幸運なかただと思いました。でも1冊のノートであれば(出版とか配信とかなくても)時間と状況が許せば残せる…わけで、余命云々と言う前にでも、誰か残したい人に、残したいメッセージを書いていくことができれば… と思います。でも、そう思いながらなんでもないときには、日々の諸事雑事にまぎれてしまうのでしょう。

 パウシュ教授が伝えられたかったことは、ある意味ではとても普遍的なこと。

 そんなことだからこそ、むしろ、誰か(=たとえば父親)から特別に伝えられることが、残されたお子さんにとって大きなことなのでしょう。

 いろいろと心の中でふくらむ本でした。 紹介してくださったかたに感謝しています。

 

 ちなみに、ドーデ著の最後の授業…は、子どものころ、何度も読んだ本です。”クオレ”という名前でしたが。

 懐かしくて、また読んでみたくなりました。

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