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【映画】ハンサム★スーツ

 …美人でなくても八方美人には成れる…。

 …では、ハンサムでなくても八方ハンサムにはなれるのか?

 …美人、ハンサムはポジティブな言葉だけれど、”八方”がつくと価値が下がるのはなぜ? 

 知人とそんな会話を交わしたことがきっかけで、ふっと、“ハンサム…”が記憶に残ったこのタイトルの映画をレンタルしてきました。 母譲りの良心的な定食屋を営む、でも外見がちっともさえずにコンプレックスを持っている主人公が、ある日、”これを着るとハンサムに変身する“スーツに出会い、ハンサムな姿になって、美女に心を寄せられたり、花形スターの道を歩きはじめようとするのですが、その途上で出会うのが、定食屋のバイト募集でやってきた美しい女の子や、お世辞にも美人とは言えないけれど、よく気がつく心根のよい女性。

 人間にとって、“見ため”とは? “中身”とは? …という、とても根源的なところをストレートにとらえてた作品で、見る前に思っていたものよりもずっと、気持ちのよい作品でした。 いわば、見た目?よりも中身がよい作品でしょうか。

 お話のオチも、あるところからは簡単に予想できるものなのですが、なんだかそれでも納得できたのは、この映画全体が、見た目だけのハンサムよりも、心ハンサム?をめざしている姿勢があったからではないかと思います。 実に細かいところで、いろいろと、視聴者サービス?をしていたと思います。また、とある紳士服メーカーが、もう見るからにストレートにそれとわかる提携ぶりで、最初は苦笑したのですが、だんだんとそのストレートさこそがこの映画に通じるものだと感じるようになってきました。

 生まれつき、造形的に恵まれたかたというのは、大きなアドバンテージがあり、確かにうらやましいです。高いゲタを生まれながらにはいていおいでだと思います。でも、そういう人にはまたそういう人の苦労があるのだということが、この映画の中にでてくる美人キャラさんの言葉でよく伝わってきました。

 また、だんだんと年を重ねていけばいくほどに、魅力的な人…というのは、幾何学的な造形云々によって決まるものではなくて、どんなふうに人生を歩んでこられたか… まさにそこがにじみでてくるもので決まるのだと思います。 映画やテレビの中のかたがたも、表情などから勝手に推察していきますが、実生活上で実際におめにかかる方々の中で魅力的なかたというのは、特に、”セリフ”でない生の言葉からもにじみでるものがあり、この映画の男性にも、そんなところを伝えたくなったりしました。(この映画は若い時代を対象に描いているので)

 恥じらうことなく、てらうことなく、見る人を楽しませようという心に満ちた映画で、この映画は、有る意味でハンサム映画だと思いました。

 この映画の主役のかたでびっくりしたのは、エンドロールの中で歌われている様子がまたとてものびやかな声をされていて、素直にハンサム?な歌であったことです。 エンドロールの歌が記憶に残るという不思議な映画でした。

 そもそも、美人とか、ハンサムというのは、主観の問題ではないかと思います。この映画に出てくる、ハンサム役のかた… 私はそんなにハンサム?という印象が持ちませんでしたし、そのハンサムさんの相手役のモデルさん?も… なんだかどこにでもいる化粧の女性のかた… という感じで。そのあたりも狙いきったキャスティングなのでしょう。とすると、この映画に出演した人、きっとよい人なのだろうなぁと思ったりしました。

 ちなみに、私は、昔から、まわりと”ハンサム”の基準が違うらしくて、審美眼?にはいつも疑惑をもたれていました。学生時代、“君から、ハンサムとか素敵と言われたら、それは悲しむべきことかもしれない…”…と、サークルの先輩に言われるほどでしたから…、私にこの映画を判断する力はないのかもしれません…。

  

ちなみに私が好きなハンサムさんは、俳優さんでいうならば、ティム・ロビンズさん、ジャック・ペランさん、サム・ニールさん、スコット・グレンさん、ヒュー・グラントさん、片岡孝夫(仁左衛門)さん他。テレビニュースに出てくるかたでいえば、東大の伊藤元重先生他。そのほかその昔のステファーノ・モデナさん、ビートルズでいえばジョージ・ハリスンさん、冬のソナタの暗い高校生時代のチュンサンさんほか…。そんなに変な審美眼でもない気がしているのですが…。

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