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【映画】恋するベーカリー

 映画の邦題って、いったいどなたがつけるのでしょう。映画の邦題と内容がまったくあっていない映画、「恋するベーカリー」を見てまいりました。

 時間調整で映画館に行き、さて何をみましょうか…と、予備知識も何もないまま、ただ、上映時間の都合がよかったことと、メリル・ストリープさん主演ということと、パンが大好き♪ということで見た映画ですが、観終わって、なんとなくじわーっと大人の味わいを感じました。

 不倫されて10年前に別れた元夫と、子どもの大学の卒業式出席を機に再会。 元夫は、その不倫相手と結婚している身ですが、ふとした流れから、元夫と元妻がまた結ばれてしまいます。

 元妻は、今度は自分が“不倫の相手”となってしまい、心が大きく揺れ、彼女をとりまく人々…子どもたちも、今の彼女に関心を寄せる相手ももそれぞれに揺れます。

 その揺れる心を抱える女性を演じているのがメリル・ストリープさんで、ちょっとコミカルに元夫を演じるのが、アレック・ボードウィンさんで、途中、わぁお…というセリフや、客席から思わず、笑い声がどっとあがる場面もあり、コメディ映画のように流れてしまうかと思いきや、終わってみると、なるほど…ね… と、大人としての惑い、振る舞い、結論… などを感じる作品でした。 R-15のコメディ… となると、ともすれば、変な方向に流れそうなのに、鑑賞後感にすっきりとしたものを持てるのは、それぞれの役柄を演じている人の力でしょうか。特に、私は、長女の婚約者を演じる男性の心遣いがよかったです。

 大人っていうのは、何かを知ったときに、どんなときに何をどう黙って、また、どんなときにはどうそれを告げるか… その緩急のポイントを考えさせられました。

 また、主人公の女性は、ベーカリーショップのオーナーで、料理全般がとても上手。その料理が大きな小道具?になっていました。 美味しいものをすっと作ってあげられる人がうらやましくなりました。(←これからでも努力せねば…)

 その場でだけの判断ですべてを終えないこと。考えを熟成させる時間を持ち行動することが大人なのかも…と思えました。

 ”今は婚姻関係にない“男女の関わりかたというのは、正直なところ難しくてよくわかりません。 心だけでの想いならばよいのか? はたまた心の中でこっそり思うだけでもいけないことなのか。 どこからが”恋”で、どこからが“思いやり”なのか。どこからが“親しみ”で、どこからが“愛情”なのか。 想いかたの線引きは簡単に黒白、紅白つけれるものでもないでしょう。 難しいことを考えるのは横においておいて… 美味しいものを食べて笑顔になって、それからゆっくり寝て、元気になってまた考えましょう… そんな大人の間合い?を考えさせられる映画でした。

 それにしても、邦題の“恋するベーカリー“…。まるで、ピロシキを買ったと思ったら、食べてみると実はメロンパンだった…感覚でした。原題のほうがずっとぴったりしていると思いました。

 

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