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【読書】三陸海岸大津波

 南米の地震に由来する津波のニュースで揺れた日曜日。そういえば…と、書棚から取り出して読み直してみたのが、吉村昭氏著 「三陸海岸大津波」です。

 明治29年の津波、昭和8年の津波、チリ地震津波。

 それらはどうやって三陸を襲ったのか。そしてその時、その地はどのようになったのか。多くの人の証言をもとに、“その時”を再現していきます。かつては、情報にも乏しく、いきなり何が起こったかわからない中で多くの人が命を落としていきました。規模的に違いはしましたが、昨日のニュースを見て、今回の地震に、これまでの多くの教訓と科学の進捗がいかされていると感じました。

 今回の津波に関しての動きを“騒ぎ過ぎ“…という声もきかれますが、“科学的予測”として発表するところと、それをどうとらえて、何をどれだけ止めていくかを決めるのは別の機関の別の視点のこと。

 大津波でものすごく高いところまで水が来て、家を高台に建てるような動きがも、利便性の点などから、港に近いところに移り住み、”○○年に一度来るかこないかの津波に備えるよりも、日々の利便性を”と考えていくのも、それぞれうなづけると同じように、安全サイドに考えて、とにかく止めてしまう交通機関もあれば、そうでないところもある…わけです。それぞれに、それぞれの理由があるはずです。そこをを混同していくのはいかがなものか…と、考えたりもしました。

 ほぼ半日。用事も後回しにして、津波関連のニュースに見入ってしまった日曜日。あらためて読んでみて、人が自然とともに生きていく中での、自然との向き合い方を正面からとらえた本だと思いました。ぶれのない本でした。

 

 チリから日本までの津波の到達時間を長いと考えてよいのかどうか…。以前、急にチリに行ってもらえないか?と言われたことがあり、あわててフライトを調べたことがあったのですが(結局は行っていなくて、南米は一度も行ったことがないままです。とても行ってみたいのですが…)その時に、最寄りの空港から成田に飛んで、そこから… と考えたルートにかかった時間よりも短い時間で津波は到達しました。

 海を一直線に津波は進みます…。

 

 

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