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2010年3月

【読書】弁護側の証人

 ”読者を欺く超絶トリック“ 幻の傑作ミステリー復刊… 

 そんな帯にひかれて買い、いっきに読んだ本が、「弁護側の証人」 小泉喜美子氏著 集英社文庫

 を読みました。 

 ヌード・ダンサー、ミミイ・ロイ こと漣子(なみこ)は、財閥の御曹司杉彦と恋に落ち、あっというまに結婚。ただ、その結婚は長くは続かず、義父である財閥のドンが何者かによって殺害されたことで終止符をうちました。真犯人は誰なのか? …

 …うーん。

 ひさびさに、すとんと落ち込むようにトリックにだまされました。

 思わず、「え?」…となって、ページを前にめくり、自分がどこでどうだまされたかを確かめました。

 …その感覚を味わっていただきたいのでこれ以上はなにも書かずにいます。

 

 

 ・・・でも、読後に別の意味でも混乱が起こりました。あのキャラって本当は・・・? この本を読まれたかたのご感想、うかがってみたいです。

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【映画】ワルキューレ

 誰もが結末がわかっている映画…というのをどう描くか…。ハッピーエンド以外にはありえない♪…という種類の映画ではなくて、作戦が失敗に終わるというようなことがわかっているストーリーをどう描くのか…。

 第二次世界大戦中のヒットラー暗殺計画を描いたトム・クルーズ氏主演の映画、「ワルキューレ」は、とてもそれをうまく描いている映画だと思いました。2時間の中に、計画段階から、実行、結末まで収めるその内容に無駄はなく、人物の紹介も直接くどくどとはせず、見ているうちにその人のポジション、立ち位置だけが見えてくる無駄のなさで、スリムアップされた美しい映画だと思いました。

 切れ味が抜群なだけに、見終えたあとに、妙にひくものもなく。なんとなく監督の美学がわかる気がしました。

 謎として残ったのは、一点。爆薬の強度のことでした。あれはなぜああいうふうになったのか…。そこが一回見ただけではどこか見落としてしまっているような気がして、確かめてみたいという気持ちと、この作戦自体のことを本で読んでみたいという気持ちがおこりました。

 ”ワルキューレ”…。とても高密度で無駄ない作品でした。

 

 それから、自分の中でのタイムリーさにびっくりしたのが、今ちょうど、読んでいる本に、ドイツ・ユンカース社製造のJu52なる飛行機が、今も現役で飛んでいて、機齢70年ということが書かれているのですが、ちょうどそれを読み、その写真を見た直後に、この映画を見て、”あ、このひこーきは…”と反応してしまいました。まだ読み終わっていない本ながら、こちらにタイトルを紹介させていただきます。この本をプレゼントしてくださったかたへ心からの感謝をこめまして。

 “世界おもしろヒコーキ旅” チャーリー古庄氏著 

 

 

 

 …この本のひこーきの旅。あれこれしてみたくなってしまいます。日本で一番短いフライトの路線…なんて魅力的です。

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【映画】シャーロック・ホームズ

 一言で書きますならば…「えっ…」。

 ロバート・ダウニー・ジュニアさんとジュード・ロウさんが、シャーロック・ホームズとワトソン博士を演じるという映画、「シャーロック・ホームズ」。

 子どものころ(小学生~中学生)、長編4、短編56を読むのはもちろん、親と旅したときにベーカー街221のBを探してうろうろした(結局、その時はなにも見つけられなくて。でもほど近い?ところのロウ人形館に、ホームズの像を見つけました。)くらい、大好きだったホームズもの…とあらば、見ないわけにはいきません♪… 

 …で、でかけたのですが、あれ???… あまりに自分の想像の中の、また、イギリス・グラナダTV版のシリーズ(ジェレミー・ブレッドさんがホームズを演じています)のものとのイメージの違いから、茫然としてしまい、結局、その違和感を最後までぬぐえずに、終わってしまいました。

 この映画を、いち早く見に行かれて“映画としておもしろかった”と薦めてくださった若い世代のかたは、そういう先入観がないので、純粋に映画として楽しめたようで、勝手な先行イメージで映画を素直に鑑賞できなかった自分は、損をしてしまったのかもしれません。

 でもね… でもね…。 帰宅して一番にしたことは、ホームズシリーズの最初の長編、“緋色の研究”を本棚から取り出して最初に二人が出会ったときの場面を中心にどんな外見に書かれていたかなどをチェックすることでした。うーん…うーん。 映画の中にブルドッグがでてくるのですが、そのブルドッグのことについてはこの本の中にも書いてあり、そういう点では…と思ったのですが、ホームズは身長6フィートほど。やせているので、実際よりも背が高く見える…というところからまず違うイメージでした。

 また、ホームズが愛した?女性、アイリーン・アドラーにしても、もっと賢く気品あるイメージを持っていたのですが…。モリアティ教授の扱いもとってつけた感がありました。また、ハドソン夫人に対する態度も、本を読んで抱いていたイメージとずいぶん違います。

 むしろ同じ、シャーロック・ホームズから、別のストーリーを作りだすタイプの映画では、“ヤング・シャーロック ピラミッドの謎”が良かった気がします。

 

 …と、基本的に映画の感想をあまりネガティブには書かない自分がこんなふうにあえて書くのは、本当に自分の中でもっていたイメージとの乖離性によるものが大きいです。多分、ストーリーとしてはおもしろいのでしょうし、シャーロック・ホームズにでてくる細かいところも活かされているところもあって、”ふふっ”とくるところもあります。先入観なく見に行けば、インディ・ジョーンズの魔宮、アメリカの科学捜査ドラマ(CSIなど)的要素、切り裂きジャックを題材にした映画に見られるようなロンドン、ダン・ブラウン原作の小説の映画化のようなストーリーなどをあわせて楽しめる?のかもしれません。

 …ということで、今回は感想をこのあたりで。去年は、初めて劇場作品をパスしてしまったアニメ・名探偵コナン君の劇場版… 今年はまた見に行こうかな…とふと思ったりしました。

 

 自分がなぜホームズシリーズが好きだったのか、その理由も、やっと今頃になってわかりました。そんな意味ではよかったのかも。

 

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【本】さぁ、じぶんに目覚めよう

 高校入試の合格法。

 たとえば100点満点で、国語90点、数学65点、理科60点、社会95点、英語75点の人が、あと総合点で30点あげることができれば合格できるというとき、どの教科を勉強すればよいでしょう。

 高校入試で合格にするには、多分、1.理科 2.数学 の順に点をあげていくのが一番でしょう。国語であと10点、社会であと5点、あげるよりもずっと可能性が高そうですので。

 でも、これは高校入試の場合。あるいは、大学でいえばセンター試験のようなテストの場合です。

 大人になって、どうすれば、自分がよりよく生きられるのか?と考えると、方法は違ってくる気がしてまいりました。 実は、特に、ここ数年、いろんなかたに出会い、いろんなかたから、アドバイスをいただいてきました。

 ”こういうところをもっと磨くといいよ”“昔からの生き方術で、こんなことがあるのを知っている?(暗に私には身についていないところの指摘です)”今まででがけていないこの分野をしてみたら?””こんなこともするべきだよ“”これをするととてもあなたの勉強になるわよ”(←さまざまなボランティア仕事)…

 そうだなぁ、そうだなぁ、そう言ってくださってありがたいなぁ、何事も勉強だ… と思い、また、”No”を言うのことがとても下手なのでできるかぎり全部、”YES"と言ってきました。 また、勇気をふりしぼってボランティアで頼まれている用件などがまた抱えきれなくなっていることを話すと、”あなたは了見が狭い。なにごとも学ばせてもらうという姿勢でいかないと”とさらに批判されました。(←もちろん何事も勉強…と思っていますが、それでも心身が抱えきれないから…なのですが。) ああ、もうだめだ… と思ってしまいました。 もちろんすべてのかたがきっと善意で、それぞれの立場でのアドバイス、提案をくださっているのでしょうけれど…。

 それではたと気がついたのです。もしかして自分がしていることは高校入試攻略法的行動かも?と。

 自分の足りないところを底上げしていこうとしていくと、5教科の入試ではともかく、範囲も限りなく広い、視点も多く、課題も多い、人間の生活?の中では、きりがありません。いつも、足りないところ、穴をスコップで穴埋めする作業で、でもその穴の数・容量は限りなく…。これではへとへとになるしかないです。また、どれだけ頑張っても、自分が見て、納得して、本当に変えていける範囲というのは、野球でいうならば、バッターボックスに立って(そこが自分の人生の軸足) 1塁と3塁の間の空間くらい。 あとはファールでしかないのです。

 その軸足の位置がひとそれぞれだから、”こうしたらいいよ”という視点もそれぞれで、またそれを受けて変えられるところも、いやぁ、そこまでは無理…というのもそれぞれだと。 

 そうやって、穴埋めやファールフィールドでの球拾いをしているうちに、自分が得意なはずのこと(得意=本当に社会のためにも役だつこと)をケアできなくなり、冒頭の高校の受験生にとっての得意教科の点がのびないどころか下がっていくばかりになるのではないかということに、やっと気がつきました。実は、あるかたからその指摘も以前からいただいていたのですが、自分の得意を見つめることって存外に難しい?ことで、ずっとできないでいました。

 はてさて、自分の得意なところって何かしら?… 長く穴埋め球拾いをしていますと、すべてにおいて自信喪失状態になっていて、そういうものがあるかどうかすらわからなくなってしまいます。そんなときに出会った本が、”さぁ、じぶん(才能)に目覚めよう”という本でした。

 アレンジ、運命思考、回復志向、学習よく、活発性、共感性、競争性、規律性、原点思考、公平性、個別化、コミュニケーション、最上志向、字が、自己確信、社交性、収集心、指令性、慎重さ、信念、親密性、成長促進、責任感、戦略性、達成欲、着想、調和性、適合性、内省、分析思考、包含、ポジティブ、未来志向、目標思考。 

 インターネットなどを使って、ストレングス・ファインダーというテスト(30分くらいで終わります。)を行い、これら全34の中から、5つ高得点の分野を、”その人の5つの強み”として示すもので、本にはそのテストを受けるための方法、その結果の活用法などが書かれています。自分に明らかにない才能も、またこの本を通して気づかされました。

 企業などでは社員にこのテストを受けさせ、それで適性をみきわめていくと効果があるそうです。納得…です。 

 本全体のどれだけのページを読むか…というと、上司として、たくさんの部下の適性を見ていく人であればともかく、私のようなものの場合は自分に関係ない適性のところはあまり読まないで(?)もったいない気もするのですうが、とにかくこの5つを知ることができたのは、自分にとって、新たな展開を考えていける貴重なきっかけになりそうです。

 私にはおもしろかったのでご紹介までに…。自分に足りないところをなんとかしようと疲れているかたには、本当におすすめです。なお、この本は絶対、中古市場で買ってはいけない本です。また、ご家族で読もうとされるときにも一人ずつ必要です。理由は、本を読まれるとおわかりになられます。

 そんな意味で、戦略としても上手な本だと感心しました。

 

 私の5つの強み。ふむ、当たっている…と唸らされました。

 自分の強みとして欲しいのに絶対にないなぁ…とないものねだりしたくなった項目も鮮明になりました。

 もうすでにこんなことにお気づきのかたがた、何をいまさらこんなことを…と笑ってください。

 成長が遅いなぁと自分でも苦笑中です。

 

 

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【映画】ハンサム★スーツ

 …美人でなくても八方美人には成れる…。

 …では、ハンサムでなくても八方ハンサムにはなれるのか?

 …美人、ハンサムはポジティブな言葉だけれど、”八方”がつくと価値が下がるのはなぜ? 

 知人とそんな会話を交わしたことがきっかけで、ふっと、“ハンサム…”が記憶に残ったこのタイトルの映画をレンタルしてきました。 母譲りの良心的な定食屋を営む、でも外見がちっともさえずにコンプレックスを持っている主人公が、ある日、”これを着るとハンサムに変身する“スーツに出会い、ハンサムな姿になって、美女に心を寄せられたり、花形スターの道を歩きはじめようとするのですが、その途上で出会うのが、定食屋のバイト募集でやってきた美しい女の子や、お世辞にも美人とは言えないけれど、よく気がつく心根のよい女性。

 人間にとって、“見ため”とは? “中身”とは? …という、とても根源的なところをストレートにとらえてた作品で、見る前に思っていたものよりもずっと、気持ちのよい作品でした。 いわば、見た目?よりも中身がよい作品でしょうか。

 お話のオチも、あるところからは簡単に予想できるものなのですが、なんだかそれでも納得できたのは、この映画全体が、見た目だけのハンサムよりも、心ハンサム?をめざしている姿勢があったからではないかと思います。 実に細かいところで、いろいろと、視聴者サービス?をしていたと思います。また、とある紳士服メーカーが、もう見るからにストレートにそれとわかる提携ぶりで、最初は苦笑したのですが、だんだんとそのストレートさこそがこの映画に通じるものだと感じるようになってきました。

 生まれつき、造形的に恵まれたかたというのは、大きなアドバンテージがあり、確かにうらやましいです。高いゲタを生まれながらにはいていおいでだと思います。でも、そういう人にはまたそういう人の苦労があるのだということが、この映画の中にでてくる美人キャラさんの言葉でよく伝わってきました。

 また、だんだんと年を重ねていけばいくほどに、魅力的な人…というのは、幾何学的な造形云々によって決まるものではなくて、どんなふうに人生を歩んでこられたか… まさにそこがにじみでてくるもので決まるのだと思います。 映画やテレビの中のかたがたも、表情などから勝手に推察していきますが、実生活上で実際におめにかかる方々の中で魅力的なかたというのは、特に、”セリフ”でない生の言葉からもにじみでるものがあり、この映画の男性にも、そんなところを伝えたくなったりしました。(この映画は若い時代を対象に描いているので)

 恥じらうことなく、てらうことなく、見る人を楽しませようという心に満ちた映画で、この映画は、有る意味でハンサム映画だと思いました。

 この映画の主役のかたでびっくりしたのは、エンドロールの中で歌われている様子がまたとてものびやかな声をされていて、素直にハンサム?な歌であったことです。 エンドロールの歌が記憶に残るという不思議な映画でした。

 そもそも、美人とか、ハンサムというのは、主観の問題ではないかと思います。この映画に出てくる、ハンサム役のかた… 私はそんなにハンサム?という印象が持ちませんでしたし、そのハンサムさんの相手役のモデルさん?も… なんだかどこにでもいる化粧の女性のかた… という感じで。そのあたりも狙いきったキャスティングなのでしょう。とすると、この映画に出演した人、きっとよい人なのだろうなぁと思ったりしました。

 ちなみに、私は、昔から、まわりと”ハンサム”の基準が違うらしくて、審美眼?にはいつも疑惑をもたれていました。学生時代、“君から、ハンサムとか素敵と言われたら、それは悲しむべきことかもしれない…”…と、サークルの先輩に言われるほどでしたから…、私にこの映画を判断する力はないのかもしれません…。

  

ちなみに私が好きなハンサムさんは、俳優さんでいうならば、ティム・ロビンズさん、ジャック・ペランさん、サム・ニールさん、スコット・グレンさん、ヒュー・グラントさん、片岡孝夫(仁左衛門)さん他。テレビニュースに出てくるかたでいえば、東大の伊藤元重先生他。そのほかその昔のステファーノ・モデナさん、ビートルズでいえばジョージ・ハリスンさん、冬のソナタの暗い高校生時代のチュンサンさんほか…。そんなに変な審美眼でもない気がしているのですが…。

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【映画】恋するベーカリー

 映画の邦題って、いったいどなたがつけるのでしょう。映画の邦題と内容がまったくあっていない映画、「恋するベーカリー」を見てまいりました。

 時間調整で映画館に行き、さて何をみましょうか…と、予備知識も何もないまま、ただ、上映時間の都合がよかったことと、メリル・ストリープさん主演ということと、パンが大好き♪ということで見た映画ですが、観終わって、なんとなくじわーっと大人の味わいを感じました。

 不倫されて10年前に別れた元夫と、子どもの大学の卒業式出席を機に再会。 元夫は、その不倫相手と結婚している身ですが、ふとした流れから、元夫と元妻がまた結ばれてしまいます。

 元妻は、今度は自分が“不倫の相手”となってしまい、心が大きく揺れ、彼女をとりまく人々…子どもたちも、今の彼女に関心を寄せる相手ももそれぞれに揺れます。

 その揺れる心を抱える女性を演じているのがメリル・ストリープさんで、ちょっとコミカルに元夫を演じるのが、アレック・ボードウィンさんで、途中、わぁお…というセリフや、客席から思わず、笑い声がどっとあがる場面もあり、コメディ映画のように流れてしまうかと思いきや、終わってみると、なるほど…ね… と、大人としての惑い、振る舞い、結論… などを感じる作品でした。 R-15のコメディ… となると、ともすれば、変な方向に流れそうなのに、鑑賞後感にすっきりとしたものを持てるのは、それぞれの役柄を演じている人の力でしょうか。特に、私は、長女の婚約者を演じる男性の心遣いがよかったです。

 大人っていうのは、何かを知ったときに、どんなときに何をどう黙って、また、どんなときにはどうそれを告げるか… その緩急のポイントを考えさせられました。

 また、主人公の女性は、ベーカリーショップのオーナーで、料理全般がとても上手。その料理が大きな小道具?になっていました。 美味しいものをすっと作ってあげられる人がうらやましくなりました。(←これからでも努力せねば…)

 その場でだけの判断ですべてを終えないこと。考えを熟成させる時間を持ち行動することが大人なのかも…と思えました。

 ”今は婚姻関係にない“男女の関わりかたというのは、正直なところ難しくてよくわかりません。 心だけでの想いならばよいのか? はたまた心の中でこっそり思うだけでもいけないことなのか。 どこからが”恋”で、どこからが“思いやり”なのか。どこからが“親しみ”で、どこからが“愛情”なのか。 想いかたの線引きは簡単に黒白、紅白つけれるものでもないでしょう。 難しいことを考えるのは横においておいて… 美味しいものを食べて笑顔になって、それからゆっくり寝て、元気になってまた考えましょう… そんな大人の間合い?を考えさせられる映画でした。

 それにしても、邦題の“恋するベーカリー“…。まるで、ピロシキを買ったと思ったら、食べてみると実はメロンパンだった…感覚でした。原題のほうがずっとぴったりしていると思いました。

 

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【読書】三陸海岸大津波

 南米の地震に由来する津波のニュースで揺れた日曜日。そういえば…と、書棚から取り出して読み直してみたのが、吉村昭氏著 「三陸海岸大津波」です。

 明治29年の津波、昭和8年の津波、チリ地震津波。

 それらはどうやって三陸を襲ったのか。そしてその時、その地はどのようになったのか。多くの人の証言をもとに、“その時”を再現していきます。かつては、情報にも乏しく、いきなり何が起こったかわからない中で多くの人が命を落としていきました。規模的に違いはしましたが、昨日のニュースを見て、今回の地震に、これまでの多くの教訓と科学の進捗がいかされていると感じました。

 今回の津波に関しての動きを“騒ぎ過ぎ“…という声もきかれますが、“科学的予測”として発表するところと、それをどうとらえて、何をどれだけ止めていくかを決めるのは別の機関の別の視点のこと。

 大津波でものすごく高いところまで水が来て、家を高台に建てるような動きがも、利便性の点などから、港に近いところに移り住み、”○○年に一度来るかこないかの津波に備えるよりも、日々の利便性を”と考えていくのも、それぞれうなづけると同じように、安全サイドに考えて、とにかく止めてしまう交通機関もあれば、そうでないところもある…わけです。それぞれに、それぞれの理由があるはずです。そこをを混同していくのはいかがなものか…と、考えたりもしました。

 ほぼ半日。用事も後回しにして、津波関連のニュースに見入ってしまった日曜日。あらためて読んでみて、人が自然とともに生きていく中での、自然との向き合い方を正面からとらえた本だと思いました。ぶれのない本でした。

 

 チリから日本までの津波の到達時間を長いと考えてよいのかどうか…。以前、急にチリに行ってもらえないか?と言われたことがあり、あわててフライトを調べたことがあったのですが(結局は行っていなくて、南米は一度も行ったことがないままです。とても行ってみたいのですが…)その時に、最寄りの空港から成田に飛んで、そこから… と考えたルートにかかった時間よりも短い時間で津波は到達しました。

 海を一直線に津波は進みます…。

 

 

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