« 【映画】ダウト | トップページ | 【映画】ホルテンさんのはじめての冒険 »

【映画】ブーリン家の姉妹

 …さすがに年の瀬… 例年にも増して、時間貧乏となっていて、本も映画もご無沙汰状態なのですが、ここ数日、風邪をひいてしまいました。それでもキャンセルできない用事ばかり…。家での時間はひたすら身を横たえることにしまして、久々にレンタルDVDを見ました。といっても、薬のせいか微熱のせいか、DVDを観はじめてもほんの数分で爆睡…の繰り返しだったのですが。

 見たのは、また見てみたくなってしまった「砂の器」と、「The HOUSE」というお医者さんのシリーズもの(でも、間違ってシーズン2からレンタルしてきてしまったので、なんだか背景がよくわかりません…) それに、以前から見てみたいと思っていた「ブーリン家の姉妹」でした。

 16世紀イギリス。ヘンリー8世の御時に、娘を使って時の権力者の姻戚となり、権力を集中にしようというブーリン一家に生まれてしまったために、姉妹で王の愛を奪いあう(?)こととなり、イギリスの歴史の流れさえも大きく変えてしまった二人の女性の物語です。ずいぶん昔にヘンリー8世をめぐる小説や映画で、このころの流れを知った記憶はあるのですが、この映画の中では、その歴史的な意味などの部分は弱く、どちらかというとひたすらに、駆け引き(それも本当の意味で決して上手とは思えない…)物語に注力している気がしました。

 きっと、いずれの御時にか女御あまたさぶらひける時代の某F氏の陰謀の物語が、海を渡って翻訳までされてこの”B”一族のテキストになった… のかもしれません。 権謀術策モノが苦手なタイプなので、途中までは(なんてひどい…)と、ある女性にぷんぷんしながら見てしまったのですが、最後まで見ると、納得の結末で上手にまとめあげている映画だと感じました。

 この映画の中で一番きれいだと思った女性が、ヘンリー8世の最初の王妃キャサリン(アナ・トレントさん)で、王妃としてのこの人のセリフも凛として印象に残りました。“姉妹”ふたりの対比の中で、ふっと眼がいったのかもしれませんが。また、ヘンリー8世を演じたのは、映画「ミュンヘン」で主役を演じたエリック・バナさんであることを最後の字幕で気がつきました。歴史に残るプレイボーイ?のイメージがあったヘンリー8世らしからぬ?誠実な印象が残りました。

 策に溺れてしまった女性の、”想定の範囲外”のことが起こり始めたあたりからの弱さの露呈ぶりと、小賢しい策は弄することなく、自分にふりかかってきた状況の中で自分の行動のありかたを考え、実行していく女性の芯の強さの対比を、ある男性がどうジャッジしていたかが興味深いところでした。

 映画を見終えて、一番、この人物のことがもっと知りたい…と思ったのは、この男性、ヘンリー8世のその後であり、時間貧乏が解消されたら、このあたりのことはぜひ読んでみたいと思います。

 自分がどんな家に生まれてくるか、どんな人生を歩かないといけないのか… それはどんな人にでも多かれ少なかれ、定められたものが何かしかある気がします。その中でどう生きていくのがよいのか。真に強い生き方とは何か… この映画の中で考えさせられる気がしました。 兄弟姉妹といった血縁もまた、その定められたもののひとつの要素なのでしょう。

 微熱を忘れていっきに見てしまった映画でした。おすすめくださったかたに感謝です。

 

 

 …ところで、これまではレンタル屋さんで、株主優待で半額で全部見ることができていたのに、来年からはその優待がなくなってしまうことになりました。その半額目当てにその会社の株を買ったのにとほとほです。その優待は実質的になくなり、一方で株の価格は買った時のほぼ半額。どうしましょ。せめて半額優待があれば…と、ブーリン家の姉妹…ならぬ、ブーイング家の終い…になりそう…です。ふにゃ…。

 

|

« 【映画】ダウト | トップページ | 【映画】ホルテンさんのはじめての冒険 »