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【映画】真夏のオリオン&眼下の敵

 「真夏のオリオン」を見てまいりました。

 終戦直前の太平洋で、人間魚雷(特攻隊の海洋版)回天とその乗員も乗船している潜水艦イー77が、アメリカ海軍と智恵比べのような戦いをします。

 その艦長(玉木宏)に想いを寄せる、艦長の友人の妹は、彼に、”おまもり”だと言って、一枚の手書きの楽譜を託すのです。 真夏に見えるオリオン座の星は、とても吉あることなのだとか。 その星に想いを託し、ちゃんと帰ってくるようにと…の願いを込めて書かれたその曲を彼は大切にします。

 息詰まるような海の底での時間であっても。…

 

 … この時代の軍事能力や、実際の戦況、作戦をご存じのかたによると、いろいろと史実とは違って云々… という感想をうかがったりもするのですが、当時のソナーの精度がどうのなどまったく軍事上の性能などに疑いをもたず、この映画の物語をそのままに受け止めるとしたら、ひとつのメルヘンとして、それなりのまとまりを示している映画だと思いました。二人の艦長の駆け引き、相手に対する思いほかにも気持のよいものを感じました。特に回天に関しては、なるほど…と、その扱い方に目をみはり、また…。(ネタばれになるので、ここは書きません…。)

 日米両国の艦長の采配を見ながら思い出したのは、ロバート・ミッチャムと、クルト・ユルゲンスによって描かれたアメリカの駆逐艦とドイツのU-ボートの息詰まる時間を描いた“眼下の敵”です。

 “真夏のオリオン”は、きっとこの映画をとても意識してつくられたのだろうと思わずにはいられませんでした。未見のかたには、ぜひ、このThe Enemy Below… 眼下の敵をおすすめいたします。文句なしに名作だと思います。 

 … “真夏のオリオン”では、いくつか不自然と感じるところがあり、そのひとつが潜水艦の艦長の優しい言葉遣いであったのですが、実際にどうであったかはともかくとして、戦時中にも、こういう心で人と接している艦長は、たくさんおられたのだろうと思いたくはありました。 原作を読んでみたくなりましたし、あの楽譜をみながら私もハモニカを吹いてみたくなりました。 

 

…玉木宏さんという俳優さんの御顔は、これまでちっとも知らなかったのですが、映画を見ながら、”この声はなぜかなじみがある”…と思って、首をかしげながら家に帰り、はたと思い当たりました。ある懸賞で当たって愛用している今の目覚まし時計。その声が、この俳優さんの声なのです。”おはよう。おはよう。… おきた? 朝だよ。…”…と、毎朝起こしてくれる??のはこの艦長さんだったのです…。声って不思議な存在感があるものです。(ちなみに、この目覚ましの先代?の目覚まし時計は、いただきもので、”まだ寝ているの?しょうがないなぁ”というドラえもんの声のものでした。)映画を見た次の朝はちょっと不思議な気持ちでの目覚めでした。

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