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【読書】巡洋艦インディアナポリス号の惨劇

 映画「真夏のオリオン」を見たあと、日本の潜水艦の魚雷があたって沈没したアメリカの艦船のことを書いた本があったはず…と、本棚の未読(読みかけ放置)を探してみて、久々に手にとったのが、”巡洋艦インデイアナポリス号の惨劇”です。

 以前、手に取った時には、その重さを抱えていけるだけのパワー(読みたいという心)が足りなかったために、数十ページで中断していたのですが、今回は、いっきに読みました。

 日本軍の潜水艦の魚雷攻撃によって、十数分で沈んでしまった巡洋艦。でも、かろうじて艦から退去した乗員たちが次に味わったのは、いつくるのか、本当にくるのかさえもわからない救助を待つまでの果てしなく…とさえ感じる長い時間でした。

 さまざまな不幸な“偶然”が重なり、インディアナポリス号の遭難が気がつかれるのが遅れたこと… その様子には、本当に歯車の狂いの悲しさを感じます。

 その間に、あるものは体力がなくなり、あるものは、救命胴衣がもたなくなり(48時間が一応の想定の時間で、それ以上どれだけ持つかはいわばオプションなのだとか)、そして、多くの人は襲ってくる鮫に…。

 生き残ったら、どんな道が待っているのか… それも思いながら、艦長は最後まで乗員を励まし生き残り、そしてその後の…。

 

 非常に辛い内容の本でしたが、真夏のオリオンなどで、描かれていない世界も、読み知ってよかったと思いました。

 いろいろな角度から、描かれていて、その中に人の心の善も読み取れるところが救いでした。

 このインディアナポリス号の遭難直前の極秘ミッションは、テニアンに、日本に投下するための原爆を運ぶものだったということもあわせて書き記しておきます。

 

 

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