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【読書】空へ(エベレスト…)

 映画”イントゥ・ザ・ワイルド”の原作”荒野へ”の著者、ジョン・クラカワー氏著の、「空へ エヴェレストの悲劇はなぜ起きたか」(文春文庫)を久々に読みなおしております。

 エベレスト登山が、商業化?されて、ある程度の経験と高額の費用を払えば、いろいろな準備、諸手続、荷揚げなどは全部業者に任せて、ただ登ることだけを考えていくことができる…。“ガイド登山隊”といわれたものが登場したころの実話です。

 そんなツアーを率いた2つのチームが遭遇した遭難を、そのひとつのチームにジャーナリストとして参加していた著者が記したものです。そのツアーには、日本人女性も参加していて、登頂後遭難され、新聞やテレビで、当時かなり報道されたりもしたので、記憶に残られているかたも多いかと思います。また、同時期に、IMAXシアター用の撮影隊もそこにおり、IMAXでの映画でもその様子が描かれていました。その映画は、IMAXシアターに何度も通って見ました。IMAXの中でも一番心に残った作品のひとつであっただけに、あらためてこの本を読みなおしていますと、いろいろなページで、想いがとまっていきます。

  きっかけは、先日、キリマンジャロに登山されたかたから、その中で経験された高地で体がどのような状態になるのか…などを伺ったことからです。

 アフリカ大陸一の高峰、キリマンジャロは、赤道に近く、また、アフリカの台地といういわばゲタ?をはいているため、高さの割には、登りやすい高峰と言われているそうで、日本からの登山ツアーもあり、比較的身近な山なのだそうです。

 といっても、空気は薄くなりますので、高度に体をならしていくことも必要ですし、高山病で、たとえ数々の山歩きをしている人でも、思いがけない症状の悪化で登山を断念しないといけなくなるとか。また、胃腸の状態も普通ではなくなるそうで、そういうお話をいろいろとうかがっているうちに、この”エベレスト”の本を思い出し、手にとりなおしてみようと思いました。

 以前読んだときにも深く心に残っていた本なのですが、そうやって実際に身近なかたから山での様子をうかがうと、前に読んだときには、さらっと読みなおしていた一行一行が、とても今回はせまってきまして、これまでとは違ったとらえかたをすることとなりました。

 読み終えてなお、どこかまだ喉に骨がささるような違和感をもっていて、それが何であるのかがまだ自分ではつかめないのですが、これは、エヴェレストのような特殊な場所でおこりうることであり、またそういう特殊でない場所でも、すぐそこにでも起こりうる因子をもいくつも読むことができる本でした。

 原題は、”INTO THIN AIR”。このタイトルの意味が実に深いとも思いました。

 おすすめします。

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