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【読書】彼らの流儀

 平凡な日々の中でも、”あ、この一瞬”…と思える時が時にはあるものです。通りすがりの誰かとのふっと交わした一言二言の会話だったり、また、心のカメラでふっとシャッターを押した一枚の情景だったり。

 そんな時を33、ケルンのように積み重ねたような作品集を読みました。沢木耕太郎さんの「彼らの流儀」です。どれも、まるで朝もやの中にそこにふっとあるような淡さなのですが、そんな淡いものでも、近づくとそれは確かな形としてそこにあって。

 なんだか、ささやかな人生の中で、積み重ねていくことの確かさを感じた本でした。印象に残ったおはなしはいろいろあるのですが、たとえば”緑のカップル”…某家庭用台所洗剤のCMで、手をつないで登場した夫婦のことを描いたお話で…親類にも、あのCMにでたカップルがいるだけに、なるほど…と。

 また、大晦日の夜に、毎年新しい手帳に住所ほかのデーターを移し替えながら、そこに、挟み込む緊急連絡先リストに、どの男性の名前を記すべきかを思い悩む女性のお話には、びっくりしたり、感心したり。

 ラルフ・ローレンの靴下にまつわるお話も、とてもよい形での飛び出す情景でした。日々のエンターテイメント系ライフ?に疲れた時などに、こんな本をふーっと…読んでみる。できれば追憶を書き記してみる…。そんな時間がいいなぁと思いました。

 読み始めたのは、人間ドックの待合室でのこと。

 実は生まれて初めて人間ドックを予約して、でかけました。病院に行くのは大の苦手なのに、やはりこれも果たすべき義務かな…と思い、よっこらしょと。日帰りドッグの間に1冊半、本が読めました。女性は私一人で、控え室も占領?でき、思わずうたたねをするほどの午後…。午後からの検査は2時からと聞いていたのに、1時に起こされたときにはちょっと焦りっ…。うろたえて寝ぼけ眼の眼底検査で、ちょっと恥ずかしかったり。当日出た結果の範囲では、いつもながらの所見のほかに、かなり貧血が…と言われました。「この数値だと、ちょっと坂を登るだけではぁはぁいったり、いつもしんどかったり、眠たかったりするでしょう?」…と。…あらら、貧血のせいだったのね。…と、怠惰に免罪符をもらったような気がしてちょっと妙に嬉しくなったりして、帰りました。マンモグラフィの検査担当のかたがいわゆるイケメンだったのは、ちょっと…と一人で苦笑したりしながらも。

 初めての胃カメラも体験。麻酔薬が切れてくると、少し痛くて。でも、初めて自分の胃の中の写真などを見たことも、今日の一瞬。今日の一枚。

 はじめてのドッグでそれなりに緊張していたのか、夜もただぼーっとするばかりで、そんな中で、すーっと読み終えました。ちなみに病院内で読み終えた本は、AK47という銃がアフリカでどんなふうな影響を及ぼしたかというノンフィクションでした。ある種の麻痺?…さながら、胃カメラを入れるときの喉の麻酔みたい?なものがアフリカの銃社会に蔓延しているようで、その麻酔が切れたときの現実は、このイガイガ感以上であるはず…。などと、わが身のことに例えて考えてはいけないような、厳しい本でした。アフリカの現状を作り出しているのが、当事者であるその国々だけではなくて、他からの利害得失に寄っての部分があり、その糸があまりに複雑になっているようで、なんとも…でした。その本だけの感想を書くにはちょっと辛すぎて、またもっと知らなければ…と思い、今日のここでは、タイトルもあげずで…おさえます。

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