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2009年2月

【映画】ノーカントリー

 いろんなかたのサイトでこの映画が書かれていて、気になっていました。腰をすえて見る必要がありそうで、なかなか手にとれなかったのですが、やっと「ノーカントリー」を見ることとなりました。

 本当は平凡に生きるはず?だったベトナム帰りの溶接工の主人公が、思いがけないことから麻薬密売組織のお金を手にしてしまい追われる身に。それを追う男というのが、自分のルールで生きている男で、さらにその男を追う保安官とともに、緊張が途切れることのないストーリーができていました。

 研ぎ澄まされた緊張感がびしびしと伝わってきて、また、どこか幼げでさながら娘か?と思うような溶接工の妻や、モーテルのフロントやお店の店主、それに少年たち、さらには婿殿に満足できないおかあさまにいたるまで、それぞれの人の配置のバランスがとてもよくて、細部への気配りが感じられ、それだけに、どこも見逃せない…気がして、鑑賞後はその緊張感のあとだけにどどっと疲れました。最後の方のシーンで、あの事故は何故?という疑問が残って、何度もスローで戻して再生してみたのですが、謎が解けずで。(でも、ここに書いてしまうとネタばれになってしまうので書かずにいましょう…)うーんと、考えこんでます。

 さらに、最後のほうでの保安官の語りが意味するものが、わかったようなわからないような不思議な余韻を残しました。結局一番全体を見通していたのは、あの妻であった…と最後のほうのシーンでの、あの一見、頼り通し…であったと、妻の言葉の中に短く全貌をあらわしていることがなんだか不思議な気がしました。

 自分流の価値観では生きていきにくくなっている。特に、ある年齢以上の人間にとっては…。そんなときにかたくなに自分が生きてきた流儀でいきていくのか、はたまた時代にあわせながら渡っていくのか…。

 この映画のメインの3人の男性のそこにいるありかたを角度で表現するならば、119度 120度 121度…くらいの間隔に思えました。さらにこの映画で何度の出てきたコインの裏表は角度にたとえるならば180度&180度感覚。そして、一人だけのルールで全部決めていきていくのだとしたらそれは360度。そのバランスが鑑賞後に印象に残りました。

 緊迫感が大きくて全編通してもう一度見るパワーには自信がないのですが、返却までに、もう少し深めてみてみたい、とにもかくにも力のある作品でした。

 DVDのおまけには、“デクスター”の一話があり、こちらのお話にもびっくりです。BONESならぬ、BLOOD?

 さて、しばしのんびり休んでしまったのでそろそろ始動せねばなりませぬが…。なんだかもう体から根が生えてしまっているようで…。(どっしり)芽がでればよいのですが…。

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【読書】彼らの流儀

 平凡な日々の中でも、”あ、この一瞬”…と思える時が時にはあるものです。通りすがりの誰かとのふっと交わした一言二言の会話だったり、また、心のカメラでふっとシャッターを押した一枚の情景だったり。

 そんな時を33、ケルンのように積み重ねたような作品集を読みました。沢木耕太郎さんの「彼らの流儀」です。どれも、まるで朝もやの中にそこにふっとあるような淡さなのですが、そんな淡いものでも、近づくとそれは確かな形としてそこにあって。

 なんだか、ささやかな人生の中で、積み重ねていくことの確かさを感じた本でした。印象に残ったおはなしはいろいろあるのですが、たとえば”緑のカップル”…某家庭用台所洗剤のCMで、手をつないで登場した夫婦のことを描いたお話で…親類にも、あのCMにでたカップルがいるだけに、なるほど…と。

 また、大晦日の夜に、毎年新しい手帳に住所ほかのデーターを移し替えながら、そこに、挟み込む緊急連絡先リストに、どの男性の名前を記すべきかを思い悩む女性のお話には、びっくりしたり、感心したり。

 ラルフ・ローレンの靴下にまつわるお話も、とてもよい形での飛び出す情景でした。日々のエンターテイメント系ライフ?に疲れた時などに、こんな本をふーっと…読んでみる。できれば追憶を書き記してみる…。そんな時間がいいなぁと思いました。

 読み始めたのは、人間ドックの待合室でのこと。

 実は生まれて初めて人間ドックを予約して、でかけました。病院に行くのは大の苦手なのに、やはりこれも果たすべき義務かな…と思い、よっこらしょと。日帰りドッグの間に1冊半、本が読めました。女性は私一人で、控え室も占領?でき、思わずうたたねをするほどの午後…。午後からの検査は2時からと聞いていたのに、1時に起こされたときにはちょっと焦りっ…。うろたえて寝ぼけ眼の眼底検査で、ちょっと恥ずかしかったり。当日出た結果の範囲では、いつもながらの所見のほかに、かなり貧血が…と言われました。「この数値だと、ちょっと坂を登るだけではぁはぁいったり、いつもしんどかったり、眠たかったりするでしょう?」…と。…あらら、貧血のせいだったのね。…と、怠惰に免罪符をもらったような気がしてちょっと妙に嬉しくなったりして、帰りました。マンモグラフィの検査担当のかたがいわゆるイケメンだったのは、ちょっと…と一人で苦笑したりしながらも。

 初めての胃カメラも体験。麻酔薬が切れてくると、少し痛くて。でも、初めて自分の胃の中の写真などを見たことも、今日の一瞬。今日の一枚。

 はじめてのドッグでそれなりに緊張していたのか、夜もただぼーっとするばかりで、そんな中で、すーっと読み終えました。ちなみに病院内で読み終えた本は、AK47という銃がアフリカでどんなふうな影響を及ぼしたかというノンフィクションでした。ある種の麻痺?…さながら、胃カメラを入れるときの喉の麻酔みたい?なものがアフリカの銃社会に蔓延しているようで、その麻酔が切れたときの現実は、このイガイガ感以上であるはず…。などと、わが身のことに例えて考えてはいけないような、厳しい本でした。アフリカの現状を作り出しているのが、当事者であるその国々だけではなくて、他からの利害得失に寄っての部分があり、その糸があまりに複雑になっているようで、なんとも…でした。その本だけの感想を書くにはちょっと辛すぎて、またもっと知らなければ…と思い、今日のここでは、タイトルもあげずで…おさえます。

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【海外ドラマ】BONES2

 う~、寒いです。人間、骨だけになると寒いのでしょうね・・・。いくら寒さを感じることはないはずとはいえ…。

 この時期は花粉&黄砂による眠り粉の季節…。例年最低限の外出しかしないようにしていまして、映画館にも行かないので、その分、DVDをどっさりレンタルして、こたつで、らいくあきゃっとで、まーるくなって見よう♪とささやかな幸せを求めることに。

 そんなことで、特に今週は、BONESのシーズン2を8話分(4巻)レンタルしてきました。BONESとは、法人類学者ブレナン博士、通称”ぼーんず”が、相棒であるFBIのブース捜査官とともに、“骨”から、殺人事件などの謎ときをしていく…というテレビドラマのシリーズものなのです。骨から解き明かされる興味もさることながら、そのブレナン博士と一緒に仕事をしている人たちが、また個性豊かで素敵で、その人間模様、恋模様にひかれて、ついそちらの展開ばかりが気になって見てしまいます。

 シーズン1よりも、シーズン2のほうが、ブレナン博士をめぐる恋模様も印象深く、つい引き込まれてしまいます。また、お話の設定も、BONES なのに、骨がない遺体のお話などいろいろで…。たったこれだけの骨から?…と、びっくりするように進んでいくストーリーには感心させられます。骨や人の生に敬意を感じるからでしょうか…。

 ちょっとどきっとする骨模様なども、一話の中で一瞬だけでてきますが、しつこくは出てこないので、変な怖い映画よりもずっと怖くないのでおすすめです。ただ、時に背筋が凍るときもありますので、どうぞくれぐれもお部屋はあたたかくされてご覧ください。あと最終巻をレンタルすればシーズン2も終わり。早く借りたいような、楽しみがひとつ終わるような複雑な気持ちです。

 …と書きつつ…ううう…寒いです。

 このPCがある部屋には、エアコンもあるのですが、地球温暖化対策二酸化炭素排出量削減?…のためというか、電気代のためというか… ひごろは、小さな電気ストーブかこたつで暖をとっております。が、その電気ストーブが一昨日壊れてしまいました。買って一年少々、保証期間を過ぎて壊れる…。さらに、昨晩はこたつ(こちらは年代物?)が壊れてしまいました。ううう…寒い。 しかたなく久々にエアコンを…と思いましたら、あれ?あれれ?… リモコンに反応しません。… どうやら単4の電池切れで、あいにく単4は買い置きが切れていてとほほ。… コンビニまで雨の中走っていけば解決するのでしょうけれど、それも寒くて、うちふるえながら?これを書いています。

 骨だけって、やっぱり寒そうです…豊かな脂肪をまとってもやっぱりこれだけ寒いのですから…。 うー、ぶるぶる…。シーズン2の鑑賞完結前にこんなふうに書いてしまうなんて今日は、“寒いですぅ”と書きたかっただけだったのかも…。

 

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【映画】酔拳

 ジャッキー・チェンさんは、大好きな俳優さんの一人ですが、このかたの映画で初めて見たのが、テレビで見た”酔拳”でした。

 ジャッキー・チェン扮する若造が、カンフーを覚えて強くなりたいと思い、ある老人のもとに弟子入りするのですが、その老人は、なにかというとお酒を飲んでばかり。まったくもぉ…と、いい加減、教えてほしいよ…と思っていたときに教えられたのが、“酔えば酔うほどに強くなる”…まるで酔っ払いのようなふるまいで相手を油断させて、そのしなやかな動きで相手を倒す、”酔拳”でした。

 …なんだかふっとこの映画を見たくなって、古いすりきれたビデオをごそごそと探している次第です。この映画、おいしそうなお魚料理のシーンも好きですし、登場人物も好きな人がいっぱいですし、このカンフーの技もおもしろいし、のどかな景色も、それにあった音楽もとても記憶に残っています。

 ”酒は飲んでものまれるな♪”…他、お酒に関するシンプルな格言?もいっぱいのこの映画。もしやあのかたはご覧になられておいでだろうか?と思ったりしながら、この映画のことを思い出しておりました。未見のかた、おすすめいたします。

 

 ジャッキー・チェンさんの作品では、NG集がついたものが大好きで、「ラッシュ・アワー」などもまた見たくなりました。

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【DVD】エベレスト

 バレンタインデーに、自分へのチョコ… の代わりに買ったのが、”エベレスト”というDVDでした。

 この作品は、昔、”スペースワールド”というテーマパークのギャラクシーシアターというところで見ました。とても大きなスクリーンのあるこのシアターでは、これ以外にも、宇宙関係のIMAX映像などの秀作が多く、それだけでも何度も見たくて、年間フリーパスを買って、時間を見つけては見に行っていました。(ちょっと変な光景?ではありますが。テーマパーク?に一人ででかけて映画館にばかり入っているお客さんって。…学校の遠足や修学旅行の引率の先生と思われがちでした) この作品も、何回となく見ていた作品です。

 これは、もちろんタイトルからも想像していただけると思いますが、世界の最高峰エベレストへの登山をテーマにしたドキュメンタリー作品です。この隊のシェルパは、テンジン。あのエベレストに初めて登頂したテンジンの息子です。彼のインタビュー、彼の祈り…そういうものから、さらには撮影と同時期に起こった悲劇(こちらは、「空へ」という本に書かれています)の中でのことなども織り込まれています。45分で知りえるにはあまりに大きすぎるテーマだとあらためて思いました。

 本来は巨大スクリーンでの映画のDVD版ですが、私の場合、リージョンコード1のこの製品は、うちのDVD機では再生できず、ラップトップパソコンで再生しました。…覚悟していたとはいえ、想像以上にそのギャップは大きくて、映画館のスクリーンの偉大さを感じることとなりましたが、とはいえ、やはりじっくり見ることができるのもよかったです。

 ラストのほうで流れるジョージ・ハリスンさんの”Here Comes The Sun”には、ギャラクシーシアターで眺めていたときからもちろん気がついていましたが(というか、この曲こそがその場面にぴったりで、忘れられないです)、この映画のナレーターが、リーアム・ニーソンさんであったとは、このDVDで初めて気がつきました。

 また、DVDならではの”おまけ”もいっぱいあって、3Dのエベレスト登山マップなどはとてもわかりやすくて、この映画をみてあらためてまた ノンフィクションの、”空へ”を読みなおしたりしていました。

 もし、以前どこかでIMAXシアターでこの作品をご覧になられて、記憶にとどめておいでのかたにはもちろんおすすめですし、それ以外のかたにでも、おすすめしたい作品です。

 IMAXの作品では、このほかに、宇宙関係のものなどで忘れられない作品がいくつもあります。インターネットで調べていますと、そんな映画のDVDもあるようで、欲しいなぁ…と思いながらも、この小さい画面での鑑賞をなんとかしてからでは…と思い、購入は躊躇してしまっています。

 ちなみに、このギャラクシーシアター、その後だんだん上映作品の傾向が変わってきてしまい、あれこれでなかなかでかけにくくなったこともあって、年間パスも更新しなくなってしまい、最近はとんと御無沙汰になってしまいました。

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【読書】風花病棟

 ”この作家の新作は、ほぼ無条件で買いたい”… そういうふうに思うことができる作家とめぐりあえることはとても幸せなことだと思います。帚木蓬生氏は私にとって、数少ないそういう作家のひとりです。

 そういう作家の新刊を手にできるということはまた嬉しいことです。昨晩から手にしていっきに読みました。

 「風花病棟」帚木蓬生氏著 新潮社…は、「小説新潮」にこの10年間、一年に一作ずつ掲載されてきた短編を集めた作品集とのこと。 小説新潮はめったに手にとることがなかったので、どの作品も初めて読みました。

 どの作品も、”医”の立場で書かれたもので、あいかわらずの静かな筆致の中にも、医者もまた人である…という心の揺れを、過不足なく表現されていて、その想いのたけの等身大ぶりが心に届く本でした。決して派手さはないながら、帚木先生の本の中でも、好感度という意味では、私の中では5指に入る作品だと思います。

 ただ、この作品は、読者を選ぶ本かもしれないと思いました。医療関係者やその家族、親戚などならばもちろんOK。自分か家族に、それなりの病気をしてきた人がいるとか、要はこの世界のどこかを自分のこととして体験しているかどうか…が、この本の響き方に大きく影響してくるだろうなぁと思いました。もっともこれはどんな本でも同じことで、たとえば、先日書いた、源氏物語が時代を超えてなお多くの人の心に響き続けるかというと、それがそこに男女の愛に関わるさまざまな不偏のテーマがあるから・・・にほかならず。

 …私には、この本がとてもタイムリーであったということも、私にこの本が響いた理由でもあります。私自身、子どものころは病気がちだったのですが、ずっと診てくれていたお医者さんに診てもらうことができなくなってからは、今度は一転してお医者に極力かからない…で、きました。ところが、今年に入って、もうまさに老境に入られた開業医さんのところから、大病院にまでかかることになってしまいました。その間に自分が経験したこと、感じたことは、まさに、もしも自分に文才があれば、小説にしたい…と思うほどで。(文才がないので、とほほ…でありますが)

 また、その少し前には、親しい人が突然の大手術をしました。その時に遭遇したこともまた、何らかの形で書き残しておきたいような状況です(現在進行形)。さらに、つい先日はある知人から、高校生のお子さんが、進路について揺れている…親と同じ医学の道に進むとばかり思っていて、それに十分な成績もおさめてきているのに、まったく違う他の道を歩みたいと突然言い出して…というようなお話をぼそぼそっと喫茶店で数時間うかがったり。

 …こんな、直近で自分とその周囲で起こったことにたまたま多くがフィードバックしただけでなく、それら以外にも自分の中で封印していたようなこともこの本を読みながら次々にあふれでてきて、私には、なぜにこの時期に…と思わずにはいられないほどのタイミングでであった本でした。(たとえば他の帚木先生の本を読んでも、ここまでは自分に戻ってこないので)

 タイトルを今こちらに書きながら、それが“風化病棟”でないことに気がつきました。

 歳月を経ても風化しきれないことがいろいろとあります。それを自分には、この帚木先生のようには書き残す力がないことをとても情けなく思いながら、せめてそんな自分でも、この本を読んで、風化せずに残っているものを想いなおす機会を得られたことを幸いと感じました。

 

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【映画】JUNO(ジュノ)

 たった一回の出来事で想定外の妊娠をしてしまい、最初は中絶を考えたのだけれど、とにもかくにもちゃんと産んで、子供を望む夫婦に育ててもらおうとする17歳の女の子JUNOと、その周囲の家族、友達のストーリーの映画をレンタルDVDで鑑賞しました。

 ドラマ”BONES”のシーズン2を今、少しずつレンタルしているのですが、その中の”映画紹介”で見て興味を持ったのがきっかけでした。

 …わぉ…と思ってしまうところもあるのだけれど、あっさりさっぱりした性格のJUNOが、彼女なりに真面目に生きているところがいいです、いわゆる昔気質の”良識ある”(特に日本の)大人から見たら、高校生で妊娠というとそれだけでとんでもないことなのかもしれないけれど、JUNOの心の流れは、妙な大人よりもずっとピュアだと思えました。

 そのJUNOによって、まわりも変わっていくのがいいですね・・・。特に、相手の男の子の描かれ方のバランス感覚が絶妙だと思いました。里親になろうとする夫婦、JUNOのパパ、そしてJUNOの継母…それらの人の反応もよかったです。

 最初は本当にわずかの映画館でしか公開されていなかった映画が、口コミでひろがっていったというのがわかる気がします。

 17歳で辛い思いをしたJUNOも、きっと幸せになる…♪と思えて終わる映画でした。県警の青少年課のかたの講演会で、イマドキの中学生、高校生の実態を聞いてびっくりした記憶があります。本当にそんなことアリ?と思うようなお話を思い出しながら、この映画、学校などでも上映されたらいいなぁと思うようなお話でした。

 少女が妊娠するというストーリーは、古くは、“フレンズ”などがあり、あれもまた忘れられない映画です。

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【本】飛行機のすべてがわかる本

 ”つくり方からしくみまで””史上最強カラー図解””プロが教える”…と冠する

 「飛行機のすべてがわかる本」 

 東京大学大学院教授 鈴木真二氏監修 ナツメ社刊… の本を、今、読んでいます。

 …実はこの本、ネットで知り合ったF氏が書かれた本で、1月下旬に発売になると同時に買わせていただいたのですが、とにかく内容豊富で、折あるごとに開いては、そここことみている状況です。

 第一部 飛行機ができるまで

 第二部 飛行機のしくみ

 第三部 飛行機とその周辺

 …という構成で、飛行機の構造や飛行の原理がわかりやすく書かれていて、そのうえ、A380、政府専用機、コンコルド他のいろいろな飛行機のことから、運航乗務員(パイロットやキャビンアテンダントさんのこと)のお仕事、地上作業、空港施設まで、豊富な写真とともに、わかりやすく書かれています。

 特に、飛行機の製作過程や、各種試験、運搬などの行程が私には新鮮でおもしろかったです。

 定価は1500円プラス税金…なのですが、本当にこれだけ、写真いっぱい、内容たっぷりの本がこの価格でよいの??…と、飛行機の謎だけでなく、本の価格設定の謎も知りたくなってしまうような本です。

 飛行機のことをとにかく知ってみたい…という私のようなビギナーだけでなく、ある程度詳しいかたにも、きっと楽しんでいただける本だと思います。きっとこの本で得た知識を誰かに話したくなる?のではないでしょうか。

 そして、また飛行機に乗りたくなったり、飛行場に行きたくなったりすると思います。

 ぜひぜひ♪とおすすめいたします。

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【読書】空へ(エベレスト…)

 映画”イントゥ・ザ・ワイルド”の原作”荒野へ”の著者、ジョン・クラカワー氏著の、「空へ エヴェレストの悲劇はなぜ起きたか」(文春文庫)を久々に読みなおしております。

 エベレスト登山が、商業化?されて、ある程度の経験と高額の費用を払えば、いろいろな準備、諸手続、荷揚げなどは全部業者に任せて、ただ登ることだけを考えていくことができる…。“ガイド登山隊”といわれたものが登場したころの実話です。

 そんなツアーを率いた2つのチームが遭遇した遭難を、そのひとつのチームにジャーナリストとして参加していた著者が記したものです。そのツアーには、日本人女性も参加していて、登頂後遭難され、新聞やテレビで、当時かなり報道されたりもしたので、記憶に残られているかたも多いかと思います。また、同時期に、IMAXシアター用の撮影隊もそこにおり、IMAXでの映画でもその様子が描かれていました。その映画は、IMAXシアターに何度も通って見ました。IMAXの中でも一番心に残った作品のひとつであっただけに、あらためてこの本を読みなおしていますと、いろいろなページで、想いがとまっていきます。

  きっかけは、先日、キリマンジャロに登山されたかたから、その中で経験された高地で体がどのような状態になるのか…などを伺ったことからです。

 アフリカ大陸一の高峰、キリマンジャロは、赤道に近く、また、アフリカの台地といういわばゲタ?をはいているため、高さの割には、登りやすい高峰と言われているそうで、日本からの登山ツアーもあり、比較的身近な山なのだそうです。

 といっても、空気は薄くなりますので、高度に体をならしていくことも必要ですし、高山病で、たとえ数々の山歩きをしている人でも、思いがけない症状の悪化で登山を断念しないといけなくなるとか。また、胃腸の状態も普通ではなくなるそうで、そういうお話をいろいろとうかがっているうちに、この”エベレスト”の本を思い出し、手にとりなおしてみようと思いました。

 以前読んだときにも深く心に残っていた本なのですが、そうやって実際に身近なかたから山での様子をうかがうと、前に読んだときには、さらっと読みなおしていた一行一行が、とても今回はせまってきまして、これまでとは違ったとらえかたをすることとなりました。

 読み終えてなお、どこかまだ喉に骨がささるような違和感をもっていて、それが何であるのかがまだ自分ではつかめないのですが、これは、エヴェレストのような特殊な場所でおこりうることであり、またそういう特殊でない場所でも、すぐそこにでも起こりうる因子をもいくつも読むことができる本でした。

 原題は、”INTO THIN AIR”。このタイトルの意味が実に深いとも思いました。

 おすすめします。

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