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【映画】WALL・E(ウォーリー)

 一年の一番最初に映画館で見る映画は、幸せな映画がいいなぁ…と漠然と思っていたのですが、ちょうど予定がキャンセルになってその時間を利用して、かねてより、よくお邪魔するサイトのかたのおはなしを読み、見たいと思っていました、WALL・E(ウォーリー)を見てまいりました。

 あいにく、その映画館ではもう吹き替え版しかなかったのですが、この映画の場合は、セリフがとても少ないこともあって、あまりそれでどうのとは考えずにすみました。むしろ、画面の中で日本語に書きなおされている言葉に違和感?を持ってしまう程度でした。

さて、ストーリーですが…

 …廃墟のようになったある都市で、ゴミを集めて立方体のブロックにプレスして、積み重ねていくロボットが、ひとり動いていました。他のロボットたちは、もう朽ち果ててしまったのか、動くのは彼(きっと”彼”)、ウォーリーのみ。

 彼は仕事が終わると、自分の家?に戻り、そこで、さながら靴をぬぐようにキャタピラーなどをはずし、その日にゴミの山から見つけたおもちゃなどをコレクションスペースに収納します。そしてくつろぎの時を持つのですが、その時に彼が見るのは、あるビデオです。男女が幸せそうに手をつなぎ踊る場面が流れます。彼の友達?といえば、一匹のごきぶりクンしかいません。どうやらその街にはほかに誰もいないようでした。では人は?

 …街の広告画面では、”ゴミがいっぱいになった地球。それをロボットたちがきれいにするあいだに、快適な旅にでませんか?”といった言葉が流れています。人類はみなそんな旅にでてしまったのでしょうか?

 とにもかくにもそんなひとりぼっちの日々の中で、あるとき不思議な物体がやってきて、つるんとした白いロボットを置いていきました。ウォーリーは、とにもかくにもなにかがやってきて、それがまたとてもきれい(きっと女の子?)…なので、嬉しくて嬉しくて彼女に近づいていこうとします。

 でも彼女?はとても凶暴で、近づこうとすると、いきなり撃ってきます。それでもそれでもめげずに近づいていき、とうとう彼女?の名前を聴きだすのです。その名はEVE。

 なるほど…イブ。その名前以外にはありえませんね。この状況では…。

 と納得します。彼は彼女を彼の部屋に連れてきていろいろと見せます。なんとかお友達になりたくて一生懸命です。そんな彼は、ゴミ探索中に見つけた草…(もうその街にはほかにはなくなっているグリーンです)をみせるのですが、それを見せたイブは、突然状態を変えてしまいます。さて、そのあとには…?

 後の話は、この物語の”なぜ?”に通じる、いわばネタばれなので、あえて書きません。この映画は、まるで、ここまでのストーリーは、まるで、”アイ・アム・レジェンド”の、ウィル・スミスを、あの”ET”が演じているかのようでした。この先は、さらに有名な、ある映画につながっていくのですが、その映画の名前もここで書いてしまうのはやめましょう。

 この映画が伝えたいことはとてもシンプルで、それでいて包含する中身は深く、いろいろとデフォルメされた状態の中に人類への警告をいっぱい盛り込み、それでもかつ再生への希望を与えてくれるとてもよくできた作品だと思いました。

 ディズニーのアニメ映画ですが、これは、子供向きの作品ではなくて、大人向きだと思いました。

 私が特に好きだったのは、ロボットに表情があったことです。特に、ウォーリーが、イブと仲良くなりたくてなりたくて、そして、イブがそのうちに少しずつ変化していって…という過程がとてもよかったと思います。

 なんというのか… 男の子と女の子が出会い、知りあい、心開いていく… そのときめきがとてもよく表現されていたと思います。少しずつ、ためらいながら、でも”一生懸命”、“仲良くなりたい”というサインをだしていく… 知らない人同士の二人の間の氷をゆっくり溶かしていく…そんな過程を無視して進むような事件や状況を見聞きすることが多いだけに、この映画で出会えたその、初々しい?真摯さはとても貴重に思えました。

こんなふうに、知りあって心開いていける社会であるとすれば、この社会もまだ捨てたものではない…と思いました。他の意味でも”もしこんなふうにアクションがおこるのであれば…この世はまだまだ捨てたものではない…” と思える場面が、後半にもいろいろとでてきます。

 ということで、すっかりウォーリーが大好きになり、イブもまた大好きになり、ふふっ☆と映画館を出ることができました。

 …この映画のあと、夜には、”アンナ・カレーニナ”という演劇を見たのですが、こちらはいろいろな意味で、あまりに”ウォーリー”と違っていて、うーん…うーん…うーん…うーん…うーん。…トルストイの原作が未読なのでなんともいえないのですが、あまりに救いがないお話で、脚本としても、?????で、違和感のあるキャスティング、さらに、モーツアルトのレクイエムを何回も連発?で出すことで暗さを表現する??といった、音楽の選曲も?????などどで、???????・・・%&#$’*‘M&%'$・・・となってしまいました。珍しくこんなコメントを書きたくなってしまいました…。人間のありかた、愛、そのほかの真実を考えることを目的とするにしても、うーん…。

 この二本を同日にみると、なんだか奇しくもイソップ物語の”北風と太陽”のお話を思い出してしまうようでした。

 なにはともあれ、ウォーリーに出会えてよかったです♪…こんなふうに人と人が出会っていく喜びがずっとこの世にあり続けていきますように。

ついでに…

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