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たとえば選挙と民主主義

 私の居住地では地方選挙が近く、選挙カーが候補者名を連呼しています。突然入ってくるそういう声に、ふーっ…と思いながら本を読んでいるとき、こんな言葉が目に飛び込んできました。

 ”古代ギリシャでは、選挙で代表を選ぶというのは民主主義ではなかった。選挙は貴族制だとアリストテレスは言っています。なぜかというと、選挙をすれば一番有名な人、一番お金のある人、一番社会で目立つ人が選ばれるのであって、それは貴族だからです。民主主義でもし代表を選ぶとしたら、それはくじで選ぶべきである。”

 …なぜ、くじで選ぶのが民主的かというと、

(1)市民ならば全員が代表になるかもしれないという心の準備をもたないとういけないこと。どの市民を選んでも、代表を務められる、それだけ共同体に対する責任感があるという前提だということ。

(2)そういうふうにくじで選ばれた人は、選ばれたことを威張る理由がない。選ばれたから自分が優れているということではなく、私でもいいのだろうかという謙遜の気持ちでやることになるから、政治家の堕落は減る。

(3)任期が終わったら、またくじ引きで決めるから、同じ人が続けて選ばれることがほとんどない。だから、一人の人間が長く権力を握って、だんだん堕落していくという可能性がとても小さい。

 からだとか。それを変えていき、”別の”今風の民主主義にしていったのはアメリカだと、次にそれが具体的に書かれているのですが、この民主主義云々のお話は、この本で言いたいことの例?のひとつであって、全部ではありません。

 さらに幅広く、“常識”が変わりいくことを書いたこの本のタイトルは、”経済成長がなければ私たちは豊かになれないのだろうか”…というものです。(C・ダグラス・ラミス氏著)

 通常は、ぶろぐページのタイトルに書名を載せるのですが、あまりに長かったので、たまたま…の選挙話から紹介させていただきました。

 …世でいわれる環境問題、経済問題などを含めた諸問題全般について、非常に明快な切り口から論じられ、考えさせられる好著でした。今年の年賀メールであるかたからすすめられて、手にしてみたのですが、まさに今の指針となるような本で、お薦めしたいと思います。あまりに無駄がない本で、ここに紹介を書こうとすると、なんだかほとんど全文引用に近くなりそうなので、著作権侵害を恐れて、ご紹介はこれくらいで。

 

 …今回の選挙は、候補者の顔ぶれをみてびっくり…。中学時代の同級生あり、知人の弟さんあり、えとせとら…。

 ”ご声援、ありがとうございます”…の連呼は、あいかわらず、”ごせんえんありがとうございます”…に聞こえます。子供のころは不思議でしかたありませんでした。五千円、誰がわたしたのかなぁ?????と。

 …まずは一票。選挙に行きましょう。よーく考えて自分で一票。選挙にも行かずに、ぶつぶつ言うのはルール違反だと私は思っております…です。

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