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【読書】凍れる心臓

 日本で初めて心臓移植を行った、当時札幌医科大学での和田教授による移植について、共同通信社社会部が取材して書いた本、“凍れる心臓”を読みました。

 この移植については、ずーっとずーっと昔に作家の渡辺淳一氏が(昔は、医学小説家だったのに今は、ちょっとタイトルをみただけで手がひいてしまう作家になってしまわれて、残念…)書かれていたものを読んで以来、興味がありました。

 先日、細菌の本を借りたときに、すぐ横にあったのがこの本で、思わずこれもそのまま中も見ずに借りてきてしまったのですが、私的には、小説よりもこういうノンフィクションのほうが、この問題にはあっているように思えました。当時の関係者の証言、その後の流れなどもかなり丁寧に押さえてあって、自分なりにある結論をもってしまいそうです。この移植手術が、その後もさまざまに影響を与え続けた意味がよくわかりました。

 移植、特に心臓移植の場合は、確実に、ひとつの命とひとつの命がひきかえ、あるいは…となってしまいます。また、脳死といっても、そのときに患者の体はまだあたたかいだけに、本当にいろいろと難しいのだと思います。自分だったら? 自分が家族の立場だったら? 自分が待つ立場だったら? また、自分が心臓外科医だったら?… それぞれの立場に置き換えていろいろと考えさせられました。

 今、海外に行って日本人が移植手術を受けることの是非についていろいろな意見もきかれます。法とのかねあいもあって一概に言えるものではありませんが、これだけ医療と工学が進んでもなお、人のパーツでないとどうしようもないものもあるのか…というところを思うと、本当に人のからだは不思議だと感じます。

 昔から、人の生死は、潮の満ち引き、ひいては月の引力の影響に左右されるとされていましたが、なんとなく、不思議で、なんとなく納得できます。

 淡々と描かれているノンフィクションであればあるほど、人の英知及ばぬことろに想いをはせてしまうのでしょう。

 なにげなく手にとってよかったと思いました。

 

 でも、こんなふうに、ものの数秒で迷わずに手にしてしまえるところが、ライブラリーのよさですね・・・。買うときはもっと考えてしまいますから・・・。それにしても、なんと貧乏性な私…。一度ライブラリーから本を借りると、またその返却のためによっこらしょ…と2週間以内に返しに行かねばならぬか…と考えると、同じであれば、最高貸出数まで…と、手あたり次第に?本を借りてしまう悲しいサガがでてしまいます。このときに借りた他の本などは、さらに重く(内容も重量も)、ああ、返却日までに読まないと思うと気分が重くなって、また返却の日も、どどっと持っていくのは重いなぁ…とも思い、お馬鹿なプアマインドの自分が情けないです。

 

 

 

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