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2008年11月

【映画】センターオブジアース

 えっと…。しばしのご無沙汰の間に旅をしてきました。その前後のあわただしさは予期して、覚悟はしていたものの想像以上で、とほほほほ…。このまま年末年始モードまで爆走するしかないかもしれないのですが、それでも忘れないうちに少しずつだけでも…断片を書いていこうと思います。

 まずは見た映画から…です。

 ジュール・ベルヌ原作の「地底旅行」のおはなしは、子供のころから、要約本?やおはなしで聴くたびにどきどきしたものです。”海底2万マイル”のほうが、なんとなくもっとリアリティがあるように子ども心に感じられて、そちらのほうがもっと好きではありましたが。

 それでもやっぱり気になる地底旅行。映画化された”センターオブジアース”を機内上映で観ました。日本で公開されているのは3Dのものらしいのですが、機内ではもちろん2D。周囲のひとは、3Dメガネどころか、安眠メガネをしている人も…という状況でありました。

 …90分程度のもので、もちろん”まさか…ね”というようなお話ですが、この映画によって子どものころに夢をはぐくんでいけるとしたら、それはまた次世代の未来につながっていくわけです。この映画のあらさがしばかりをしてしまったら、自分はもう”未来なき?大人”なのだろうなぁと思い、未来につながる自分?の状態で、そのままにこの映画をうけとめることにしました。 もしかしたら次にこの映画がリメイクされるときには、機内でももっと立体的な映像システムになっているか、地上ではまさかの4Dになっているかなと思いながら。また、実際どうあがいても不自然にならざるを得ない設定のことは別にすると、コンパクトによくまとまっている作品だと思いました。

 個人用のシステムではなくて、一斉上映タイプ?だったのですが、この映画の次に上映されていた日本のレスリング映画?と、以前にみたことがある”シザーハンズ”はパスして、その間は仮眠と読書で、行きの上映は終わりました。

 地底旅行とは程遠いにしても旅ってやっぱりいいものです。今回は、トラベルというよりも、トラブル…という感じで、思いがけないいろいろなことがあったけれど、それでも終わってみれば、経済的損失は大きい(とほほ)ものの、無事に戻ってこれさえすればすべては経験値。…映画”イントゥ・ザ・ワイルド”と比べると笑われてしまいそうですが、それでも私にしては大冒険の旅でした。旅はまったくぱーそなるなものだとしみじみと感じたりもしました。

 未だ開ききれないメールと手紙の山に溺れていて、また、明日、明後日、その先と日々がとてもタフで、当分あっぷあっぷしそうです。次回は、帰路に見た映画を…と思います。

(コメント、トラックバック機能を、承認後掲載方式に変えています。コメント書いてくださって、あれ?出てこない…というかた、すみません。なかなかPCに向かえない期間のこととご理解ください。)

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【映画】いのちの食べかた

 ドキュメンタリー映画特集中の映画館で、「いのちの食べかた」という映画を観ました。

 私たちが食べている牛、豚、鶏などは、どのようなところで生まれて、どのように育てられて、どのように生きて、どのようになるのか。

 …そんな食肉の製造過程と、さらにハウスや大規模農場で、”製造”されていく野菜。そんな食材工場を、カメラは淡々と追います。

 セリフもなければナレーションもない、1時間32分。

 …私たちには人生があるのに、この牛や豚にはその”生”があるのか?…

 自分がもしこの豚や牛、鶏だったら…と思うと、言葉をみつけられないような映画でした。

 レンタルDVDで、話題になった”アース”も見たのですが、温暖化によって過酷な自然の中で生きる白熊でも、これらの豚や牛よりもずっとましな生き方をしていると思いました。また、この映画の中で弱肉強食で、他の動物に食べられてしまう動物もでてくるのですが、それでもそれでもまだずっとましです。

 “生きる”とは何かを考えさせられる映画でした。ミニシアターやイベント会場などでもし上映されていたら、一見の価値ありだと思いました。

 

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【読書】(前略)アメリカ人の生活と英語

 ”外交官の父が伝える素顔のアメリカ人の生活と英語”…という本をなにげなく手にしたのですが、これがなかなかおすすめの一冊でしたので、ご紹介を。

 著者は、外務省の参事官をされている小原雅博氏。…外交官として、長年アメリカに住んだ著者が、その息子と娘のために書きためていたノートから生まれたとされる本は、アメリカ人と日本人の相違点を浮き彫りにするとともに、○○人というようなものを超えた、普遍的な、一人の人間、一人の親としての立場から、自らの人生で感じ、整理してきた想いが書かれています。その内容にまず非常に共感しました。

 なかにちりばめられている著名な人の言葉や格言にも、心揺り動かされます。(反応はひとそれぞれだとは思うのですが。)

 また、この本のおもしろいところは、その内容を、英語で語るときにとても重宝となる、まさに“使える単語”が紹介されていることです。

 外国の人と、何かを話すときに、一番話題の中で必要とするような単語などが入っている気がしました。これは、受験英語の単語集やTOEIC系の本ではこんなふうにかかかれないものではないかと思います。しかも、その単語や、イディオム、文章が、少しもしつこくなく、本当にすーっと日本語の文章の中に入ってきていました。まさに、本当にこういうことを会話してきたかただからこそ…の絶妙の間というものを感じました。

 人生の感じ方の整理をするによし、アメリカを知るによし、本当に使える、会話のための単語を知るにもよしで、一粒で3度美味しい本でした。

 唯一の難点は… 書名が長いこと。…タイトルに書ききれなくて、とうとう”前略”と表記してしまいました。

 

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【映画】レッド・クリフ

 三国志の中の”赤壁の戦い”を描いたという、ジョン・ウー監督の”レッド・クリフ”を映画館で鑑賞。

 実はこれまで中学生用?くらいにまとめた三国志しか読んでいなかったので、今年は読んでみたいと、全8巻の吉川氏の分を買ってきて置いていたのですが、そこまでの長いお話となると、なかなか手がつけられず、とうとうここまで1巻も手にしないまま年を過ごしてしまいました。あと2か月で今年も終わる今になって、ああ…と思っていたもので、せめてこの映画から取り掛かってみようかと。

 子どもの頃のうろ覚えとしては、おもな登場人物の名前の他には”諸葛孔明が素敵だった”…ということと、そののち、いくつか”ことわざの語源”となったエピソードを単発で…という程度でした。

 それだけに今日の映画は新鮮な感覚で見ることができました。泣きもしなければ笑いもせず、呆れもしなければ憤慨もせず…の、なんとも私にしては淡白な感想しかない映画でしたが、戦法などのシーンが興味深く、また登場人物の性格がそれぞれによく表現されていて、スケールの大きさとともにそれらが楽しめる映画でした。

 …というか、私は、大好きなトニー・レオンさまに目が釘付け…になってばかりだったのですが。(…とても素敵な役で、もうそれだけで満足満足♪…)

 それから、とても印象に残ったのは音楽です。途中ででてくる夢の競演?シーンも素晴らしかったですが、太鼓による表現が素晴らしく、それが鑑賞後もずっと心に残っていました。なるほど、あの時代の戦いでは、こんなふうに…と。そこに感動がありました。

 

 唯一の不満は、肝心の”レッド・クリフ”直前でお話が終わってしまうこと。”Part1”…だということに気がついたのは、映画館についてからだといううかつ者でありました。”Part2”は来年4月に公開だそうで、ああ、そちらを見るまでには、本のほうを全部読んでおかねば…。

 ということで、To Be Continue…

 以下は、とりあえずざっと知ってみようかなと買ってみた本と、積読になっている三国志の小説版。それから知人にすすめられたコミック版です。

 

 

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【映画】ことの終わり

 久々に、真の大人の映画…に出会った気がしました。レイフ・ファインズさん主演の”ことの終わり”という作品です。

 富豪の友人の妻と、あっというまに恋に落ちてしまった作家が、その恋の顛末と自分の思いをタイプライターでうっていく…中にすべてが語られているのですが、その内容をキーワードで書くならば、友人、不倫、疑念、恋?のあと、第三の男、私立探偵による調査、信仰…などですが、とてもその内容をうまく書いていけません。ストーリーのどこまでをどう書けばよいのか、わからないからでもあります。 それぞれの人の想いと視点…といういくつかの角度からひとつのシーンが描かれていくので、書きすぎてはネタばれになりますし、書き足らないままではまた魅力も語れずというやっかいなもので。

 非常に伏線がみごとで、いろいろな糸が深く織り込まれていっている作品でした。冒頭のほうの不倫のシーンはかなりなまなましくて、かなりひいてしまい、途中までは、(もうこのあたりでやめよう)…と思っていたのですが、途中からはお話のゆくえが気になってしかたなく、そんな過程に入ると、冒頭の、なんとなく過剰に思えた描写がいきてくるのも感じて、いろいろな意味で、考えぬかれた作品だと感じ入りました。

 作品のテーマとしては、愛憎というよりも、「神」との向き合い方なのかもしれません。

 ”お宮参りは神社で行い、結婚は教会であげ、葬式は仏教で…”というように、信仰についての意識が希薄?な多くの日本人にとってはむつかしいテーマかもしれませんが、宗教的な神…というよりも、宗教的なものでなない、心の中にいる”神”という、善悪の規範…のような自らの心の鏡…のような絶対的な存在を意識しながら観る作品でした。

 この映画の中で描かれる”妻”の心も、”夫”の心も、”夫の友人で妻の恋人である作家”の心も理解可能でした。特に妻をめぐって、最後のほうの場面で夫と夫の友人がつくりだした状況は、一見不可解のようであり、でも、それはあの妻の心に”真”と”神”があったからこそのものだと受け止められるものでした。それが、世間的には”不倫”という言葉で片付けられてしまう事象においても、そこに向き合う心に常に彼女なりの”倫”があったのだと思います。その”倫”は、世間一般で無責任に扱われるようなものでなく、真に人として向かいあうべきものであり、彼女が、”不倫”という言葉ではくくれない誠実さできちんと彼女なりのものを通してきたことに感じ入るものがありました。

 真に愛される人の要件というものが、感じられる映画でした。

 原作があるそうで、それも読んでみたくはあるのですが、まずはこの映画に圧倒されたままで倒れこんだままでいたいとも思います。

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