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【読書】荒野へ

 映画「イントゥ・ザ・ワイルド」の原作「荒野へ」(ジョン・クラカワー氏著)を手にしました。

 手にする前は、うかつにも、あの映画での主人公の手記…だと思って買ったのですが(考えてみると作者の名が、映画の主人公と違っていましたね)、読んでみると、あの本人とは違うノンフィクション作家が、自身の経験もおりまぜながら、あの、アラスカの地で亡くなった青年のことを書いている本で、ちょっと自分の中での受け入れ態勢と違っていたもので、混乱してしまいました。そんな勝手な事情があるためか、なんとなく、むしろ、ストレートにあの青年の手記だけ、全文通して読んでみたかったというのが、まず正直な感想です。

 なんとなくテレビカメラがあっちこっちにむいてしまっているような気が、勝手な思い込みによって生じてしまいました。映画で描かれていた青年、マッカンドレスが、なぜあんな行動にでたのか(あきらかに予備知識&準備不足で、なぜあの無謀ともいえる冒険をしたのか)…を知りたかったのですが、結局そこのところは、私にはよく理解できなくて、ますます、何故?が深まってしまいました。

 正直なところ、あの青年のあの旅は、誰のためにどう意味があったのだろうか?…それが結局つかめずにいます。彼を想う周囲の人に対しても、また、彼が臨んだ自然に対してもなんとなく失礼に思えてしまって、なぜ?…が解決できないでいます。

 久々にひいた風邪のせいで、頭がぼーっとなっていて、その状態で読んだからかもしれませんが、どうにも心に重くて。

 ちなみに、このほんの著者は、エベレスト遭難を描いた本“空へ”を書いてもおられたのだと、後付けを見て気がつきました。

 ドキュメンタリー系の本というのは、そこに書かれている衝撃の事実…が心にまず入ってくるので、それを書いた筆者のことは、視界からぬけてしまっていたことに気がつきました。”空へ”では、エベレスト登山に関して描かれている実態が想像以上の世界だったので、そちらのことばかりに気がいっていました。

 あらためてそちらはまた、この”荒野へ”の著者の本として読み直してみたいと思っています。

 自分は、石橋を叩いて叩いて、もうひとつ叩いて、わたる前に叩き壊してしまいかねないほどに臆病なタイプで、なにかをするときには、できる限り、情報収集をしてからでないとのぞめないタイプなだけに、自分の物差しで行くと”無謀”としか思えない冒険は、“冒涜”としか思えなくて…。ひたすらうなり続けてしまいました。

 うーん。うーん。うーん。

 

 

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受信: 2008年10月13日 (月) 22時33分

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