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【読書】闇の子供たち

 「闇の子供たち」 梁石日氏著(幻冬舎文庫)を読みました。同名の映画の公開が当地ではもう少し先になるようですが、その前に原作を…と。

 幼児買春、臓器売買(生きながらにしての…)など、子供たちに何が起こっているのか。…あまりにも生生しく書かれていて、正視するのにとてもパワーがいる本でしたが、東欧などでも人身売買の現状があることは、”ヒューマントラフィック”や、”リルヤ フォーエバー”という映画でも見てきており、その現状が嘘ではないのだということは、突きつけられるように伝わってくるものがありました。

 数日前に読み終えて、感想を…と思いながらどうしても書けませんでした。それは、この本に描かれているような世界だけでなく、自分の身近でも、人の心の中にびっくりするような闇があることを知ったからです。そのことが頭から離れず、ここに何かを書くことにもためらいがあるのですが、それもまた…なので、少しだけでも書いておきたいと思います。

 この本の中で、あまりに残酷だと思う幼児買春のシーンなどはたくさんありましたが、私が一番怖いと思ったのは、子供を売ったお金で、親がテレビを買い、冷蔵庫を買い、それを自慢し幸せを感じている…というところでした。第三者による売買よりもずっと怖いと思いました。”人間の飽くなき欲望の恐怖”…という言葉の範疇をも超えそうに怖いことに思えました。

 この本の中に登場する日本人のキャラクターには、正直なところ、どの人にもうーん…と感じるところありでした。いろいろと、いろいろと考えさせられずにはいられない本です。おなかに力を入れて、むきあって読む本だと思いました。

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