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【映画】ブレイブ ワン

 婚約者と犬の散歩にでかけていたときに、暴漢に襲われ、婚約者は殺され、自分自身も意識不明の重体に陥ったのちに、体は回復したラジオパーソナリティの女性が、銃を手にするようになり、社会の”悪”に銃口を向けていくというストーリの、ジョディ・フォスターさん主演の映画、「ブレイブ ワン」をレンタルDVDで観ました。

  社会の中に悪い人間が罰せられることなくのさばっていく状況を、法をやぶって、壊していこうとする主人公のジョディ・フォスター。

  事件を通じて彼女に出会い、やがて心を彼女に開き始めた刑事は、一連の事件の容疑者として彼女を疑いはじめたときに、自分が警察官になったときに、自分に問うたあることがらを話します。その質問と、それに対して、この刑事が彼女に示した態度は、この映画のひとつの結論でもあるので、ネタばれをしたくないのであえてここで書きません。

 法を無視して銃の力で悪を裁こうとしていった彼女の行動は、私はどう考えても許されるものではないと思います。自分を傷つけた相手だけではなく、自分が目にした悪に銃口を向けていく彼女の行為で、本当に救われる人は誰もいない…と思ったのですが、その一方で、少なくとも黙秘することなどで彼女の罪を告発しなかった人たちの思いは、この社会にある悪に対する多くの人の気持ちとして、よく表現されていたと思いました。

 また、なんといっても、最後にこの刑事が下した結論はよかったです。途中まで見ている間では想像していなかった結末で、すーっと救われた気がしました。

 ときどき、立場上、がんじがらめの決まりの中で、動かずにいる人(動くこともできない、あるいは動く意思がない)の言動に接することがありますが、動くことができないとそこに立ち尽くすのか、動くことができないならば、せめて自分にできる声掛けだけでもしようとするのか、それとも頭から動くことを一切考えないのか…。そんなそれぞれの行動に、本当に人間性がでるものだと痛感すること多々です。

 この映画の刑事のように動ける人は極めて稀なのだと思います。それだけに、日常でのさまざまなことと対比して、この刑事の行動が心に沁みました。

 最初は観ていることが辛すぎ、救いが見つからない映画でしたが、最後にふっと、心が癒された映画でした。

 

音楽もよかったので、サントラが気になっています。

 

 

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