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スウェーデン(3)シンデレラ体験

 やっとひといきついたところで、スウェーデンの話も今回でまとめてしまいます。今回は、私にしてはとても大事な用事があってでかけたのですが、何故この時期に…というと、実は、とある公式の晩餐会が、ノーベル賞受賞者の晩餐会で有名な、ストックホルム市役所であり…といっても、ノーベル賞の晩餐会ではありません。あれは毎年12月10日です。…その晩餐会にエスコートしてくださる…というかたがいて、そこに出席する幸運を得られたからなのです。

 私自身が、なーにもえらいわけではなくて、ただ、たまたま仕事を一緒にしているかたがその晩餐会に出席されるにあたって、同伴する女性もいないから・・・ということで。

 …昨年も”一度そういう会も経験してみませんか?”と誘っていただいていたのですが、まさかそれだけに日本からでかけていくのも…と思い、今年はその日にあわせて、3つ、4つの用事(そのうち一つはとても大事)…を作って、思い切ってでかけることにしたわけです。

 ドレスコードが、男性は、燕尾服、女性は袖無しのロングドレスという、一番正式な(…と本には書いてありました…)晩餐会に出るのは、私にしては初めての体験で、どきどきでした。当日は、会場につくとまず、コートと靴を預けて(スウェーデンの冬は雪で靴が汚れがちなので、必ずそこで履き替えて、会場に入るのだと事前に教えられていました)、ヒールにはきかえました。

 ただ、ノーベル賞晩餐会のときと違うのは、ノーベル賞のときには、晩餐会が1階の青の間というところであり、その後、上の階の黄金の間で舞踏会があるのですが、この日は、式典と舞踏会が青の間で、晩餐会が黄金の間でした。

 3時から、6時過ぎまでは、青の間で、延々ととある式典がありまして、その後は、シャンペンタイムで、シャンペンを片手にしばし談笑タイム。それから黄金の間に案内されて、晩餐会。あらかじめ、参加者全員の名前と座席位置を記した小冊子が配られて、座席には、ちゃんとグラスの上に私のネームカードが…。あぁ、はるばるきた甲斐があった?と思いました。(単純…) メニューは2005年のノーベル賞晩餐会と同じものでした。

 (ちなみに、ノーベル賞の晩餐会のメニューは、過去にさかのぼっていろいろな年のものが、この市役所のレストラン、もしくは、この料理を作っているレストラン本店でも、食べることができる人気のメニューだそうですが、その“場所”で公式晩餐会で味わえるのは、私にしては貴重な経験かと思いました…)

 料理は、正直なところ、予想よりもシンプルだったのですが、料理にあわせてだされる3種類のワインがそれぞれ美味しく、また、料理のサービスのしかたが美しく、その料理と料理の間に行われるスピーチなどのときの雰囲気も、味わいのあるものでした。(お名前は忘れてしまったのですが、スウェーデンの宇宙飛行士さんというかたのスピーチもありました) 

 晩餐会が終わると、今度はまた青の間に戻り、そこで、生演奏でのダンス…。コーヒーとチョコレートもその会場のはしに設けられたテーブルでいただくことができ、出席したかたがたとお話をすることができました。

 舞踏会はいつ終わるのかはわかりませんでしたが、12時を過ぎたときに、”もうシンデレラは終わる時間ですから・・・”とエスコートしてくださったかたにお声をかけて、その場をあとにし… タクシーで宿泊先に戻りました。

 馬車はかぼちゃになり、タクシーはさながらそのかぼちゃ。御者(タクシードライバーさん)は…ねずみさんといっては失礼ですね。でも、そんな夜は終わりました。

 残念ながら、両足ともヒールはしっかりと履いて、出口ではきかえた時にも忘れなかったので、王子さま(ホンモノさまは、もちろん同席されておらず。でも、日本流○○王子さまは…??)が追いかけて探してくださることはありませんでした。

 前日の、タン・ドゥンのオペラ公演があったところが、ノーベル賞の授賞式の会場で、この日が晩餐会と舞踏会の会場。…なんだかまねっこしただけのシンデレラ体験はちょっとむなしいものがありましたが(自分が偉いわけでもなんでもないので)、それでも、約400人の燕尾服&ロングドレスの皆さまの中で、紛れ込ませてもらった夜は、宝ものの思い出です。

 ドレスから寝間着に着替えたら、もうそのまま、時差ボケ疲れと緊張で、意識をなくしておりました。

 翌日は、昼間はガムラスタンという旧市街にでかけ、買い物を。そこから市役所がすぐ目の前に見えるのですが、前の夜のことが、なんだかもう遠い前のことのようでした。夕食は、仕事関係かたと3人で、地元では評判の高いレストランへ。そこのメニューの組み立ても、ノーベル賞ディナーに似ていたので、やはりそういうもの…なのだなぁと思いました。最後の日は、知人(エスコートしてくださったかた)宅に訪れて、またそのご近所のかたと一緒にクリスマスの飾りつけを手伝ったり、お茶を飲んだりして、その翌日には日本へ。

 毎日、朝は8時過ぎまでなんとなく暗く、4時からは闇…。そんなスウェーデンの冬は、昨年夏に訪れた時に感じたスウェーデンのイメージとまったく違うものでした。スウェーデンのかたがたに、一年を通しての過ごし方、心の持ち方などをうかがい、つくづくそのコントロールの難しさを感じました。

 シンデレラは終わりました。、また、私は、箒をもって… 掃除をしましょう。あーあ…片方だけ靴を忘れて帰ったらよかったかも…と思いながら。(24センチの持ち主では、探されようもないですね。多すぎて)

 

 

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