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【映画】武士の一分

 いろいろなかたから感想をうかがっていた「武士の一分」をようやく見ました。

 30石のお毒見役の武士(木村拓哉)は、子どもはなく、妻と二人暮らし。親の代からの下男が手伝いをしています。あるとき、その毒見で、ある毒にあたり、それがきっかけに失明してしまうのです。これからの生活はどうなるのか? 親戚会議は開かれますが、誰もそのやっかいを背負い込みたくなく、彼の妻に藩で高い地位のある人のところにお願いにいけということになります。やがて殿の御沙汰がおりて、武士は生活を確保されるのですが、一方で妻が、その地位ある人と会っていることを知り、彼は妻を離縁。そして、彼の妻に手をだした相手に果し合いをのぞみます。目も見えぬまま、でも、武士の一分のために…。

 現代風に言うならば、労災にあったサラリーマンの妻が、夫の今後の相談とお願いに訪れたキャリアのところでパワハラ・セクハラを受け、それを知った夫が直談判にのぞむ…ということでしょうか。

 武士を描いた作品ということで、とても古風なものを予想していました。”蝉しぐれ”のイメージが先入観としてあったのですが、時代(生活)が江戸時代…ということと以外は、とても現代的な映画だと思いました。でもそこに男性のかたがたの“妻たる者かくあるべし”という願望(今は得難いものになっていると、あるかたがぽつんと、この映画の感想としていわれておられましたが・・・)があふれるように表現されている気がしました。

 キムタク氏もとてもさらりと溶け込んでいる感じでした。

 すべてが都合よく作られ過ぎ?という気もしないではありませんが、美しくまとまった、まさに”一分”の映画なのだと思いました。お侍映画の新しい一ページなのかもしれません。なんとなく、ふわーっとほっこりなることができました。全体的にやわらかな色彩で、生々しい場面がなかったからかもしれませんが。

 それにしても、この映画では、妻のおいしい手料理がキーポイントになっていきます。ここがまた、デパ地下世代や、男子厨房に入る世代の、せつなる思いであるかとも思いました。… ”ああ、これはかつて妻が買っていた○○デパートの地下名店街の味…”では、せっかくの作品がコメディになってしまいますね…。

 「明日への記憶」などの夫婦の情景とつい比べてしまってもみた映画でした。

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