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【爆笑薬】面白南極料理人

 こんなにおなかの底から、楽しく笑ったのは久しぶりです。料理担当の南極越冬隊員であった著者が、その体験をもとにまとめた「面白南極料理人」 (西村淳著 新潮社)という本を読んでのことです。

 南極越冬隊の生活+豪華絢爛満漢全席工夫満載努力奮闘の献立が書かれたこの本を無防備に手にしてしまったのが間違いでした。

 この本の最後の一行は、作家 佐々木譲氏による”解説”のラストの一行ですが、そこに書かれている言葉…「あ、繰り返すけれど、絶対に電車の中では読まないほうがいいと思う。」…を最初に読んでおけばよかったと思いました。 

 電車の中でページを進めたときには、笑いをこらえられずに、四苦八苦しました。隣の席の人からはさぞ怪しい人と思われたことでしょう。

 でも、この本の笑いのすごいところは、それが単に、“お笑い”ではないところです。零下数十度。ふつうの世界からは隔絶され、閉ざされた空間で、毎日毎日同じメンバーで過ごす日々は、たぶん、想像を絶するしんどさがあるのでしょう。

 本ではサラリと書かれていますが、そのストレスたるや大変なものだと容易に想像できます。その日々の助けになるのは、偉大なるアクセントとなる食事と、そしてその食事に込められた、「気分転換♪」の祈りと気配りに違いありません。その思いやりと心配りが、おもいっきり笑って読み終えたあとに、じわーっと伝わってきます。

 この本のページが一番進んだのは、ある人との待ち合わせで、想定外の待ちぼうけをせねばならなくなった時でした。いつもであったら、「よりによってこんなところで、こんなに待たされるなんて…。」と、とほほな時間が、この本のおかげで、気持ちを軽くすることができました。

 南極で生きていくのはやはり大変で、それに比べると、北緯35度とかそういうところでの少々のことは、たいしたことがないのだと思えてくるかもしれません。

 気にしない♪ 気にしない♪… そんな言葉が必要とされるような状況が予見できるときに、この本を、爆笑薬として、お薦めいたします。

 もちろん、南極の興味つきない日々のことや、思わず作ってみたくなる料理の超簡単レシピも満載です。平和な日々をお過ごしのかたにも、おすすめします。ただし、電車の中、授業中の内職読みをされる時には、笑いの噛み殺し術を先にマスターされてください。

 ああ、この本には救われました☆

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