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【映画】プルーフ・オブ・マイ・ライフ

 ”27歳のお誕生日おめでとう。でも、ほかに祝ってくれる人は?”…そう父親から案じられる娘。でも、実はその父親なくなったばかり。幻でした。明日はその父親の葬儀の日なのです。…

 天才的数学者であれど、晩年は精神を病んだ父親(アンソニー・ホプキンズ)。その介護のために、大学も中退した娘(グウィネス・パルトロー)は、父親の死が受け入れ難くもあります。そこに、ニューヨークから葬式のために姉が戻ってきて、また、数学者としての父を熱心に崇拝する若き数学者(ジェイク・ギレンホール)が、父のノートをみたいとやってきます。

 そのノートの中に、ある見事な証明をみつけたジェイクは興奮気味。…精神を病んでいても、調子のよい時期もあり、そんなときに先生はこんな証明を完成させていたのだと驚きます。でも、そこで、バルトローは言うのです。「それは私がしたの…」と。

 数学が得意な大学生だったとはいえ、まさか彼女が…と、特に、姉は真っ向から疑います。筆跡は父親らしきものですし…。その場で筆跡判定を求められたジェイクも…。

 姉は、自分が介護にたずさらわず、ずっと長い間、ほっていたという気持ちからか(?)…それまで父と妹が住んでいた家をすぐ売って、自分が住むニューヨークにくるようにといいます。

 …その証明は本当は誰が行ったのか?

 娘パルトローは、自分の心の中に封印していたいろいろな父とのやりとりが、徐々によみがえってきます。

 …というストーリーで、とても地味で、タイトルもきいたことがなかったのですが、ひきよせられるようにレンタルしてきて正解でした。少しばかり、時間の軸などに翻弄されてしまいますが、この3人の演技はすごかったですし、とりわけ父が書いたノートを娘が強く父にうながされて声にだして読むシーンは忘れ難いものです。

 「ビューティフル・マインド」「グッドウィルハンティング」をはじめ、数学者をテーマにした映画には心にしみるものが多くありますが、これも地味ながらその一作でした。

 自分の人生の証明…。それは自分でしかできない、自分だけのものですが、人生の中でときどき、”そこまでの人生を検証しなおしてみる”ことはその先の展開を考える上で、とても大切なことなのだと思いました。一生懸命、今度は自分の人生の証明をしようとしていくシーンの控えめで真摯なピュアさが心に残りました。

 DVDの画面にでてくる、”proof”の書かれ方がとても粋でした。ぜひここにもご注目を。

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