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【映画】300(スリーハンドレッド)

 まずひとこと。 R15指定となっていましたが、この映画がPTA向け文部科学省推奨映画となるようになれば、この国の将来にもっと希望がもてるのに…と思うような映画でした。

 近年「ゆとり教育」なるものが提唱されるようになって、すっかり声をひそめ、時には、いきすぎた教育という汚名をかぶってしまいかねなかった「スパルタ教育」。

 その言葉は、かつてのギリシャで、厳しい訓練で兵士を育て上げたスパルタという国の名前とその教育方法からきているとは、有名な話ですが、この映画はまさにそのスパルタの国の王と兵士たち、そして王妃や家臣のお話でした。

 ストーリーは、生まれたときから選別され、立ち始めたときから訓練がはじまり、7歳からは親からも離され、さらに過酷な自然な中でのサバイバルテストに勝ち残って養成される兵士たち。その300人の精鋭の兵士たちが、数でいくと太刀打ちできるはずもない相手に敢然と向かっていくというお話です。

 鑑賞前は、単に非常に鍛え抜かれた肉体と精神を持つ人たちの、強い戦いの物語かと思っていたのですが、鑑賞しているうちに、そういう教育で作られた人々とその軍隊(共同体)の真の価値というものがじわーっとわかってきまして、昨今の日本の社会事情、教育事情と比較せずにはいられない物語でした。

 スパルタの教育では、ただ単に戦闘能力を高める訓練をしているのではなくて、互いの信頼感と尊敬が、集団で戦いをするときのベースになっているのです。

 つまり、厳しい訓練を生き抜いてきた精神力と技量をお互いが信頼し、尊重しあえるからこそ、戦場でも、卓越した集団作戦が展開でき、またその中で個人の技量がいきてくるのだということが、いろいろな場面から伝わってきました。

 主人公のスパルタの王レオニダス(ジェラルド・バトラー)は素晴らしいリーダーであり、また彼の情愛にも心うたれました。さらに王妃がまた印象的でした。(ひとつだけ王妃の行動でなぜ?というところがあったのですが…) これだけの戦闘シーンのある映画の中にで、悪役も含めて、人間の心(弱さも含めて)がきちんと描かれているところがみごとでした。

 映画が終わったあとに、いつもになく、エンドロールの間に席をたつ人がいませんでした。短く感想を語られあう人の声がきこえましたが、思わず同感…とうなづくものいろいろでした。パンフレットを買いたかったのですが、あいにく品切れになっていました。ネットでいくつかの評を読んだのですが、時代考証などの点では史実に忠実なものではないとのこと。でも、それでもよいのではないでしょうか。これは、映画として、ひとつの主張がある本物だと思えましたから・・・。戦いそれぞれの作戦、隊形もみごとでした。

 この映画で一番考えさせられたことは「相互信頼はいかにして作られるものなのか」ということでした。ゆとり…という名の甘えの中では、それは得にくいものではないかと思いました。

 ”本物”にしか存在しえない強さをみた映画でした。

 

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